丸美屋食品 21年度上期4.5%の増収見込む、「鬼滅の刃」3品売上は11億円に/6月中間期業績

「『鬼滅の刃』カレー〈ポーク&コーン甘口〉」「『鬼滅の刃』ふりかけミニパック」「『鬼滅の刃』お茶づけのり」(丸美屋食品工業)
丸美屋食品の2021年度上期(6月中間期)業績は、市販用全体で前年比4.5%の増収が見込まれる。このほど都内で開いた「春のふりかけキャンペーン」抽選会席上、阿部豊太郎社長が上期概況と見通しを示した。

〈2月発売商品〉「鬼滅の刃カレー」「鬼滅の刃ふりかけ」「鬼滅の刃お茶漬けのり」、キラキラシールは全18種類/丸美屋食品工業

阿部社長は、「昨年は2月から4月の巣ごもり需要、また『のりたま』や『とり釜めしの素』など基幹商品の周年で売り上げを伸ばしたが、今年はその反動減が見られる」としたうえ、「1月から5月は市販用全体で前年比4%増となった。キャラクター商品群が42%増でけん引した。これを除くと1%の増収となる。上期としてはトータル4.5%増、キャラクターを除くと1.5%増の着地が見込まれる」と報告。

キャラクター商品を除いたカテゴリー別の実績は、ふりかけ・お茶漬け群1%増、中華群1%増、釜めしの素群4%減、和風・即席群(米飯商品含む)20%増、新規商品群8%増となった。

ふりかけ・釜めし・中華の基幹3群トータルは前年並みで伸び悩んでいるが、キャラクターを除いた全体の実績は、2019年比で8%増となり、伸長した前年から高止まりしている。

キャラクター商品については、「鬼滅の刃」3品(ふりかけ・カレー・お茶漬け)で今年1月から5月に約11億円を売り上げ、この効果でキャラクターのふりかけ50%増、カレー20%増となり、お茶漬けはカテゴリーシェアを2桁にまで押し上げた。

なお、「春のふりかけキャンペーン」は3月1日から5月9日まで、現金50万円や家電5点セットが各10人に当たるオープン懸賞と、オリジナルのIHフライパン3点セットやグリルパンが各2500人に当たるクローズド懸賞の2本立てで実施していたもの。

今回、オープン懸賞には128万7000通(前回比2%増)、クローズド懸賞には58万4000通(3%減)の応募があった。「クローズド懸賞は、応募口数は減ったが、応募数は25万4000通で過去最高を更新した。小口での新規応募が増えたと思われる」(丸美屋食品 阿部社長)。