先日、2017年の「流行語大賞」のノミネート語が発表されたが、個人的には、トランプ米大統領と北朝鮮関連の言葉が乏しかったのは意外だった。

かろうじて、「Jアラート」と「フェイクニュース」は関係しているかと思われるが、流行語だったかと言われると、やや首を傾げざるを得ない。ただ、「トランプ大統領」「北朝鮮」という固有名詞自体があまりに頻出すぎて、関連するキャッチーな言葉が思い浮かばない所が、流行語としてノミネートするには難しかったのかも知れない。

とは言え、2017年を振り返る上では、一年を通じて、さまざまな形で日本にインパクトを与え続けた、トランプ米大統領と北朝鮮を抜きにして語ることはできない。

とりわけ食品産業界にとっては、ちょうど一年前のトランプ氏当選を契機とした急激な円安進行の流れと、北朝鮮が核・ミサイル実験を行うたびに円高に引き戻す流れによって、為替市場が翻弄され続けたことは、コスト面で大きな悪影響を受けることになった。

2016年の流行語が何だったのか、思い出すことが難しいように、一時的な事象であれば、年越しと共に受け流してしまえばよいが、トランプ米大統領と北朝鮮は、2018年もおそらく、日本の社会・経済に影響を及ぼすことは確実だろう。

その意味で流行語にノミネートされていない事は、正しい判断と言えるのかも知れない。

〈食品産業新聞2017年11月13日付より〉