最近の株安は、米国の風邪に日本がくしゃみをしたようなものという。

建設業界の専門紙記者と話す機会があったが、業界の景気も、当該の専門紙の経営も、2020年東京オリンピックを前にして、徐々によくなっているそうだ。いわゆる箱モノの建設だけでなく、海外からのオリンピック関係者や来日観光客を迎えるための関連施設や、既存の施設でも例えば、トイレットの改装や、空調の整備など、小規模なものも含めて受注が増えてきているのだそうだ。建設関係者によるホテルでのパーティーも目に見えて増えているとのことで、羨ましい限りである。

「食品酒類業界はそういうムードはありませんか?」と聞かれたが、あまり景気のいい話がないので、口ごもってしまった。むしろ最近の食品流通業では「小売チェーンはどこも人件費上昇で苦しく、利益確保に走っている。問屋とメーカーは再見積もりを要求される連続で、大変なときだ」との嘆きの声が聞かれるほど。

ただし「2020年まで、悪くなる予想はしていない。ゆっくりとだが、いい方向に進むのではないか」との見方も。実際、一つの経済指標とされる業務用で消費されるビール樽生の1月の出荷は、前年比0・7%程度のプラスだった。

「食品業界の景気は良くも悪くも、少し遅れてやってくるといいますからね。まあ、もう少し待てば、よくなるんじゃないですか」と件の記者。そうなってくれるといいのだが…。

〈食品産業新聞 2018年2月15日付より〉