米国産のチルドビーフは、米国内の好調な需要とアジア勢の買いで外貨高が続き、日本勢は高価なロイン系などは手が届かず、比較的安価なバラ系、カタ系も十分に手当てができていない。いつか下がるとの思惑があり、手当てを控えたままで需要期に突入してしまった。

豪州産のチルドビーフも、出荷頭数が増えるといわれながらも降雨で出荷が少なく(出荷せずに飼養し太らせる)なかなか潤沢に手当てができる状況ではなかった。

4月上旬は各アイテムでひっ迫し、大型連休に向けた供給にも懸念が生じる事態となったが、中旬にまとまった量が入荷しなんとか間に合った。それでもロイン系を中心にタイト感が残っている。

量販店にとってGWはBBQ用に輸入牛肉を売りたいところだが、思ったようには数量が集められなかった。牛タンやハラミとバラを組み合わせた“焼肉セット”を販売するなど売り場づくりに苦労しているところだ。

一方、米国産などのフローズンビーフは4月1日にセーフガード(SG)が解除され、関税が50%から38・5%に戻された。当然、4月SG明けは、未通関で保留していた分がまとまって通関されると予想されたが、状況は全く違っている。もちろん一定数量の通関は切れているが、ほとんどが大手牛丼など売り先の決まった玉で、市中には回ってこない。そのためSG明けも価格は大きく下がらなかった。輸入数量の推移を含めて先行きの動向が気になるところだ。

〈食品産業新聞 2018年4月30日付より〉