本当にやるのか疑わしいと感じられたほど、話題になっていなかったサッカーW杯・ロシア大会も、予選グループの試合が連日行われるにつれて、相応に盛り上がりをみせているようだ。前評判はさっぱりだった、日本代表チームが好成績を上げていることも、盛り上がりに大きく寄与していることは言うまでもない。

さて、W杯のいつもどおりの盛り上がりに、胸をなでおろしている人々の中に、スポーツバー/カフェの関係者も多く含まれているのではないだろうか。

スポーツバー/カフェとは、主にドリンクメニューが充実した、サッカーや野球などスポーツ中継を放映する大型モニターを備え、そのモニターに流れるプレーに少々「一喜一憂」しても、おとがめを受けることがない飲食業態で、02年のサッカーW杯・日韓大会辺りから広がり始めたと認識している。

スポーツバー/カフェの醍醐味は何と言っても、スポーツ観戦の魅力と酒類が醸す、店内の独特の空気感、一体感であろう。めいめいの過ごし方を楽しみながらも、試合の行方を見守る中で生まれる仲間意識が心地よい。

ロシア大会の関心の低さを反映して、スポーツバー/カフェの予約状況は当初低調で、関係者はやきもきさせられたと聞くが、今は都内有名店では順調に席が埋まっているようだ。W杯の宴はこれからが本番であり、飲食需要の盛り上がりにも期待したい。

〈食品産業新聞 2018年6月28日付より〉