昨年8月にセーフガード(SG)が発動され、外食産業などに多大な影響を与えた輸入冷凍牛肉だが、再び第3四半期での発動の懸念が出てきた。とは言っても、11月、12月の2カ月間あるため、業界全体が不要不急なものは1月に通関を繰越すなどの対応で十分に発動は回避できる。
 
財務省が発表した貿易統計によると、18年9月の冷凍牛肉の輸入量は3万1,500tだった。前年比では1割減だが、これは昨年9月に日豪EPAによりSG対象外である豪州から大量輸入があった反動。
 
問題なのはSG明け4月の3.7万tはやむを得ないとしても、7月に4万t弱、8月に9月と同レベルの3万1,400tと、高水準の輸入が続いていることだ。この結果、4月~9月(第2四半期)の累計は19.3万tに達した。第2四半期のトリガー21.1万tを下回ったが、その差は1.9万tだった。12月末の第3四半期のトリガーは28.6万tであり、残りは9.4万t。これを3カ月で割ると1カ月平均3万1,300t前後となる。つまり9月水準が10月から12月まで継続すると再びSGが発動されることになる。
 
すでに10月は過ぎ、残り2カ月。国内での好調なハンバーガー需要の一方で、豪州、米国での外貨高と状況は様々だが、ここは必要最低限の手当てに絞ることが必要。前回は、第1四半期の数量が多く、すきを突かれた面があるが、今回は十分な準備期間がある。この2カ月間の対応でSG回避は可能だ。
 
〈食品産業新聞 2018年11月5日付より〉