新型コロナが拡大し、取材活動もいわゆるニューノーマルに対応する形になっている。WEB会議システムを利用したオンライン取材はもう100回以上経験した。
 
オンラインは会社や自宅で取材ができるので移動する時間と労力が減るが、発表会に関しては現状ではマイナスの方が大きいと感じる。それは、会を滞りなく進めることを優先するあまり、発表者の熱意が伝わりにくいと感じるためである。
 
これまでのような実際に会場に行って取材をする発表会のいいところは、発表者の抑揚の付け方や表情、時折飛び出すジョークなどによりキャラクターを掴みやすいことだ。自然と興味が持てるため、発表者が熱意をもって語る部分もわかりやすい。質問もしやすいため、発表内容の理解も進む。結果、紹介された商品や施策について、記事のストーリーが組み立てやすい。
 
ただ、新型コロナの影響が当分続く中では、会場に人が集まる形の発表会はまだ先になりそうだ。そこで、オンライン開催でも発表者の熱意が伝わるように、各社の広報担当者のフォローを期待したい。
 
通常の発表会では、会場で広報担当者と立ち話をすることにより、注目ポイントを再確認し頭の中を整理できる。オンラインの発表会が続く中、広報にはこれまで以上にいろいろと話せる機会を作ってもらい、リアルとデジタルの差を埋めてほしい。
 
直接会って取材できることは、贅沢な機会であるとつくづく感じる今日この頃だ。
 
〈食品産業新聞 2021年2月15日付より〉