急にオミクロンという文字の名の認知度が上がった。
 
ギリシャ文字も、α(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、δ(デルタ)くらいまでは何かしらの機会に耳にしてきた。デルタに関してはこの間、誰もが耳たこだ。しかし、ε(イプシロン)、ζ(ゼータ)当たりになるとなかなか耳にする機会はない。ο(オミクロン)は15番目のギリシャ文字で、アルファベットに当てはめればo(オー)だ。
 
デルタからずいぶんと飛んだ。この間のギリシャ文字も新型コロナウイルスの変異株に当てはめられているが、オミクロンがこれだけ取りざたされるのは、感染力など含めてかなり厄介な存在になる可能性があるからだろう。
 
「2年ぶりに親の顔を見た」「久しぶりに友人と飲んだ」「ずっと行きたかった旅行に行ける」、緊急事態宣言などが解かれ、人の動きが活発になった。飲食店の営業時間短縮要請が解かれ、人数制限も撤廃に、そんなさなかのオミクロン。
 
「また、繰り返すことになるのかなあ」と肩を落としている方も多いのではないか。外食・中食向けに食品を販売する方々も、明るい兆しが出たタイミングで、冷や水をかけられた気分ではないか。
 
ただ、悲観ばかりもしていられない。幸い、政府も最大限の水際対策をとることを表明した。この間、厄介なコロナとつきあってきた。こちらもそれなりに賢くなっている。押さえ込みつつ年を越し、2022年につなげていきたい。
  
〈食品産業新聞 2021年12月2日付より〉