海藻を含む藻類への注目が世界的に高まっている。バイオベンチャーのちとせグループは、ENEOSなどと連携し、藻類を活用した日本発の企業連携型プロジェクト「MATSURI」を4月からスタートした。光合成を活用した藻類の生産を通じてカーボンニュートラル実現を推進するとともに、連携して事業開発を行い、燃料やプラスチック、食品、化粧品など藻類製品を普及させる考えだ。
 
持続可能な社会を実現するためにユニークな藻類開発を進めるアルガルバイオは、5月の役員人事で経営体制を強化し、木村周COOが社長CEOに就任した。木村氏は、大手商社で食と農、健康領域での事業投資・経営に携わり、代替タンパクベンチャーのビヨンドミート社への出資参画などフードテック領域で豊富な経験を持つ。
 
アルガルバイオは2018年に東京大学発のベンチャーとして竹下毅氏(現在は取締役CSO)が創業した。東京大学の研究資産である藻類株ライブラリーをベースに、育種・培養技術を組み合わせて、健康や食糧・エネルギー問題に対する解決策を提案することを目的に、企業や大学などと食と健康に資する藻類製品の共同開発を続けている。
 
私が藻類を意識したのは、不二製油が2016年に開発に成功した藻類由来の安定化DHA・EPA油脂がきっかけだった。酸化臭(魚臭)を抑えているため一般食品に使いやすく、着実に採用例が増えているという。藻類ビジネスに注目だ。
 
〈食品産業新聞 2021年12月13日付より〉