ロッテ「雪見だいふく」、夏も楽しめる冷涼な和菓子へ進化

第49回食品産業技術功労賞 マーケティング部門
発売は1981年、2個入りは秋冬限定販売。33年守り続けてきた秋冬限定を18年に通年化し、幅広い世代に季節問わず食べてもらうブランドへ舵を切った。

コミュニケーションターゲットを、これまでの20~30代女性から10~40代男女へ拡大し、ちょい足し動画10秒レシピや47都道府県の食材と組み合わせたご当地レシピの発信、平成のフレーバー復刻総選挙などで、若者獲得とかつてのユーザー40代の取り込みに注力。2年目となる2019年は夏に食べるメリット「冷涼な和菓子」としての進化に向け、夏にぴったりなネーミング、ポスター、食べるタイミング(何分待つか)をそれぞれ消費者から募るプロモーションを間断なく投じ、秋冬イメージからの脱出を徹底的に図った。

年間の売上規模は通年化した18年度が94億円、19年度は100億円を目指しており、この2年で春夏にブランド接点を拡大したことで、秋冬の需要期にいかに幅広い世代に購入してもらえるかがカギとなる。

消費者のSNS投稿を機に、食べ方アレンジの公式サイトも2019年秋開設、食品企業4社とのコラボも展開し、下期も話題作りに注力している。

47ml×2個、税抜140円。

〈食品産業新聞 2019年12月2日付より〉