ADEKAは第2四半期決算説明会をこのほど本社で開き、業績評価や事業施策などを報告した。同社の第2四半期の業績は、売上高が前年比5.3%増の1,147億1,200万円、経常利益は18.9%増の105億4,200万円と増収増益、本紙関連の食品事業は売上高が7.0%増の338億7,500万円、営業利益は26.3%減の6億8,800円と増収減益だった。

郡昭夫社長は業績結果について「国内では、製パン、製菓、洋菓子向けを中心にマーガリン、ショートニング類、ホイップクリームの販売が好調だった。海外では、販売・開発体制の強化と現地ニーズにあった製品の開発で、中国、東南アジアでの販売が拡大した。しかし、油脂や乳原料などの原材料価格高騰の影響を大きく受けた」と説明した。

〈17年度連結業績予想を上方修正、機能性食品の市場開拓と健康食品の拡販に注力〉
同社の通期業績予想は、売上高は7.4%増の2,400億円、営業利益は0.3%増の211億円、経常利益は3.0%増の225億円とした。食品事業の売上高は7.7%増の715億円、営業利益は10.6%減の20億円とした。なお17年度上期の業績は、最近の業績動向などを踏まえ上方修正しており、前回発表予想より、営業利益は11億円増、経常利益は17億円増、当期純利益は14億円増とした。

食品事業の施策では、製菓、製パン、洋菓子・デザート市場で戦略製品、新製品を中心とした拡販に注力し、国内基盤を強化する。また、中国、東南アジアを中心に、設備増強した加工油脂、加工食品製品を拡販するとともに、現地ニーズにあった製品開発を強力に進めるとした。さらに機能性食品の市場開拓と健康食品の拡販に取り組み、食品事業の領域拡大を図るという。

郡社長は食品事業の通期見通しについて、「食品事業では国内外ともに販売が伸長している。昨年、(加工油脂卸業者の)クラウンを連結子会社化にした。この効果が国内では期待できる。国内シェアも順調に伸長しており、海外でも中国が順調だ」との見解を示した。春から進めている油脂の価格改定は、「交渉を重ねており、ここにきて、やや理解が深まってきた。これからだと思っている」(郡社長)と述べ、今後進捗するとの見通しを示した。

〈大豆油糧日報2017年12月4日付より〉