17年の豆腐業界は、原料面では国産大豆の28年産平均落札価格をみると、60kg当たり1万円を割り込むなど落ち着きをみせており、輸入大豆も為替の円安傾向の中で、米国大豆・カナダ大豆共に供給・品質面共に概ね安定した一年となった。

しかし消費面では、家計調査によれば、購入数量・支出金額共に、14年以降は増加傾向だったものの、17年の購入数量は15年水準まで減少する見通しにあるほか、支出金額も下落している。背景には、過当競争が続く中で、高価格品・低価格品の二極化が進み、豆腐の値ごろ感が不透明となっていることや、レンジ調理品など商品多様化の影響などが考えられるが、業界各社としては購入数量が頭打ちの一方で、支出金額は減少する事態には、危機感を持って対処する必要があるだろう。

商品トレンドでは食シーン拡大の一環として、相模屋食料が17年春に若い女性をターゲットに、豆乳ではなく豆腐を崩した新感覚の「のむとうふ」を発売し、秋には抹茶フレーバーを加えた。また電子レンジ対応の「ひとり鍋」シリーズから主食メニューの「グリーンカレー」と「わさびだし茶漬け」を発売し、さらなる活性化を図っている。

その他にも、各社は独自技術による、45~60日のロングライフ商品も見られる。中には90日間保存可能な商品も展開されている。加えて高齢化や世帯人数減少に伴い、75~90g前後の個食対応品なども需要は高まりを見せている。

厚揚げ関連では、相模屋食料が10年に発売した「焼いておいしい絹厚揚げ」が累計販売2億パックを超え、秋には煮物に特化した「煮込んでおいしい絹厚揚げ」を投入した。またアサヒコ、タカノフーズからも、もっちり食感の絹厚揚げを発売するなど、活性化の兆しをみせている。

〈大豆油糧日報2017年12月26日付より〉