Jオイルミルズ新商品試食会、マー活ブームの「香り立つ花椒油」など特長説明

試食会ではJ-オイルミルズのスタッフが調理実演
J-オイルミルズは24日、秋季家庭用新商品の記者試食会を、東京・八丁堀「おいしさデザイン工房」で開いた。8月下旬から発売する、「AJINOMOTO 香り立つ花椒(ホアジャオ)油(100g鮮度ボトル)」「同香り立つパラっと炒飯油(70g)」で調理実演を交えて、商品特長を説明した。
左=「AJINOMOTO 香り立つ花椒(ホアジャオ)油(100g鮮度ボトル)」、右=「同 香り立つパラっと炒飯油(70g)」

左=「AJINOMOTO 香り立つ花椒(ホアジャオ)油(100g鮮度ボトル)」、右=「同 香り立つパラっと炒飯油(70g)」

始めに、油脂事業部の越川健一・家庭用グループ長が、近年の家庭用油市場の動向や新商品の狙いを説明した。それによれば、10年前の家庭用油市場はキャノーラ油など汎用油カテゴリーが4割以上の構成比を占めていたが、近年は健康価値や調味価値を持つカテゴリーが台頭し、昨年度には汎用油カテゴリーは3割弱まで構成比が低下し、替わってオリーブ油、ごま油、アマニ油やえごま油、米油といったプレミアム油カテゴリーが7割を占めるに至っている。

一方で家庭用油の消費構造として、10年以上前は油を月1,000g以上消費するヘビーユーザーが3割以上を占め、さらに2カ月で1,000g消費するミドルユーザーも3割近くを占めていたが、昨年度はヘビー、ミドル共に2割強まで構成比が低下し、年間消費2,000gのライトユーザーが5割以上を占める形となっている。越川グループ長は「汎用油は以前、1,500gボトルで販売していたが、それだけ炒め・焼き調理に加えて揚げ物調理に親しまれていた。しかし近年では、かける・つける・あえるといった用途が広がると共に、用途に合わせた油種の使い分けが浸透している。当社としては生活者の油の使い方をきちんと捉えた提案が重要となっている」との見解を示した。

新商品の特長については、「『香り立つパラっと炒飯油』は、炒飯がパラっとしないといった調理上の不満を解決するため、当社の業務用油の技術を活用し、機能面だけではなく、おいしさも実現できる商品として開発した。『香り立つ花椒油』は、当社は既に業務用風味油として花椒油を発売し、プロの調理人から高い評価も得ているが、『マー活』という言葉と合わせて花椒油が昨今ブームとなる中で、家庭用油としても発売すべきだと判断した」と述べた。

最後に、今後の家庭用油商品の販売方針として、「生活者に合った適量・サイズ、健康価値を持つ中小容量サイズの商品の提案を強化していきたい。既に『AJINOMOTO オリーブオイルエクストラバージン』は今春、150g鮮度ボトルや、200g・400gの中間となる300gペットを発売するなど、容量のバラエティ化を図っている」との考えを示した。

〈「香り立つパラっと炒飯油」でパラパラ炒飯を簡単調理、オリーブ油提案メニューも〉
続いて試食会に際し、同社スタッフが「香り立つパラっと炒飯油」で炒飯の調理実演を行った。ご飯400gに対して同商品15gを使用、フライパンで同商品を加熱した後、卵・ご飯・具材の順に調理し、仕上げに同商品を少量投入して、見事にパラパラの炒飯が仕上がった。同社スタッフは「テフロンでも鉄でもアルミでも、フライパンの材質に関わらず、誰でも調理できる。また保温力にも優れているので、パサパサにはならない」と補足説明していた。

「香り立つ花椒油」は、味の素「CookDo」中華調味料で調理した麻婆豆腐で、花椒油の香りと「しびれ」を確認した。なお試食会では合わせて、タレントの大野智さんを起用した「AJINOMOTO オリーブオイルエクストラバージン」の新テレビCMで提案している、「感動のカルボナーラごはん」「香りとコクのぶっかけうどん」といったオリーブ油「ひとかけ」メニューの試食も行った。新CMは今月10日~23日までスポット中心に放映したが、販売の寄与度は極めて大きく、8月からは提供枠でのCM放映を予定している。

〈大豆油糧日報 2018年7月26日付より〉