〈トップシェア占める日本市場は重要、まだまだ伸びる余地がある〉
スペインのオリーブ油業界はEUの支援を受けて、3年間にわたるスペイン産オリーブ油のワールドキャンペーンをこのほどスタートした。アジアでは日本、中国・台湾で、「世界をもっとおいしく」をスローガンに、25歳以上の中・高所得者をメーンターゲットに、オリーブ油の健康性や品質・サステナビリティ、地中海の食文化などに関する情報を、雑誌・オンライン媒体やSNSを通じて発信する。並行して旅行客を対象に、成田空港などの国際空港でオリーブ油文化を発信するラウンジの設置や、日本航空の機内誌での情報記事掲載といった活動を展開する。

アジアにおける活動の皮切りとして、都内のホテルで13日、記者発表会が開かれた。始めに、スペイン産オリーブオイル専門職連携非営利団体のテレサ・ペレスGM(ゼネラルマネジャー)がプロモーションの概要について、「スペインは世界最大の生産国として、170カ国にオリーブ油を輸出している。その中で日本の17年オリーブ油輸入量5万5,000tのうち、3万3,000tがスペイン産でトップシェアだった。これは(EU内を除いて)米国に次ぐ輸出量であり、スペインのオリーブ油業界は日本市場の重要性を認識して、今回のワールドキャンペーンを日本からスタートすることを決めた。日本のスペイン産オリーブ油の輸入量は年々伸びているが、1人当たりの年間消費量は350gにとどまるとされ、一方で地中海諸国では1人当たり年間12kg 消費されており、まだまだ市場は伸びる余地があると考えている。地中海の食文化と和食は、魚や野菜を多く食べるといった共通点があり、さらにオリーブ油の良さを知っていただきたいと考えている」と述べた。
テレサ・ペレス氏

テレサ・ペレス氏

来ひんとして、ゴンサロ・デ・ベニート・サカデス駐日スペイン大使があいさつし、「スペインではオリーブの木は5世紀から栽培しており、地理的・気候的に栽培に非常に適しているだけではなく、長年にわたり栽培技術の進化に努めてきた。オリーブは、スペインの一部を代表する存在と言えるだろう。日本市場でスペインのオリーブ油がトップシェアを占めていることは、非常に誇らしいことだ。日本・EUのEPA(経済連携協定)の締結により、スペイン・EUからの対日輸出は飛躍的に伸びるだろう。今回のワールドキャンペーンにより、スペインのオリーブ油の素晴らしさをもっと知っていただきたいと思う」と述べた。

ゴンサロ・デ・ベニート・サカデス氏

ゴンサロ・デ・ベニート・サカデス氏

〈優木まおみさんがPR大使に、子供と一緒に食べられる和食でオリーブ油活用を〉
続いて、スペイン産オリーブ油のPR大使に今回就任した、タレントの優木まおみさんのトークショーが行われた。優木まおみさんは2児の母親として、健康第一に心掛けていると述べた上で、「体に良いだけではなく、生活に彩りを与えるおいしく、楽しい食事には、エクストラバージンオリーブ油は欠かせません。私は毎日スプーン1杯のオリーブ油を、サラダやみそ汁にかけて摂るようにしています。良いオイルを摂ると髪質や肌のうるおいが、身体の中から出てくると実感します。これから冬になると乾燥も気になりますので、外から補うだけではなく、身体の中からのうるおいが大事ですね」と自身の体験を踏まえて、オリーブ油の良さをアピールした。

また、オリーブ油の普及には「日本でスペイン料理となると、レシピの幅に限りがあると思いますが、毎日の食事に採り入れやすく、子供と一緒に食べられる和食に活用できればと思います。いろいろ試してみたい」と話していた。

〈大豆油糧日報 2018年9月18日付より〉