第25回全国納豆鑑評会を熊本市で開催、最優秀賞は愛知・高丸食品「国産中粒納豆」が3年連続受賞

最優秀賞・農水大臣賞/愛知・高丸食品「国産中粒納豆」
全国納豆協同組合連合会(納豆連)は2月21日、第25回「全国納豆鑑評会」を、熊本市内のホテルで開催した。出品総数189点から、最優秀賞の農水大臣賞に、3年連続で愛知・高丸食品の「国産中粒納豆」が輝いた。

審査結果発表で、納豆連の野呂剛弘会長は「今回は、特に素晴らしい商品が散見された。大豆の本質を上手く生かした商品が多かった」と述べた。続いて、審査員長を務めた、長谷川裕正顧問(元茨城県工業技術センター主席研究員、写真)は、「各部門とも良い商品が多かったが、一部で固すぎたり、柔らかすぎる食感、食べた時のシャリシャリとした食感につながってしまうチロシンといった、ハッキリとした欠点のあるものも散見された。他方で、上位の商品は一歩抜きんでていた。また、米国大豆部門は全体的に品質が向上しており、これは原料大豆そのものの品質がアップしているとの意見もあった。米国農業者の努力の賜物である」と審査講評を行った。

納豆連・長谷川裕正顧問/審査員長

納豆連・長谷川裕正顧問/審査員長

〈食料産業局長賞、日の出納豆製造所、菅谷食品、鈴木食品工業、浅間納豆本舗〉出品の内訳は、大粒・中粒部門62点、小粒・極小粒部門64点、米国大豆部門12点、同サスティナビリティーアンバサダーアワード12点、ひきわり部門39点だった。研究者、食品関係者、省庁関係者などで構成する審査員31人が、「外観(見た目)」「香り」「食感(味を含む)」の3項目に関して、秀でたものを5点、劣るものを1点として、出品商品にそれぞれ点をつけ、合計点数上位から受賞が決定する。受賞商品は次の通り。
 
△最優秀賞・農水大臣賞=「国産中粒納豆」(高丸食品、愛知)
 
△優秀賞・農水省食料産業局長賞(小粒・極小粒部門)=「鈴丸本小粒かっぷ納豆40g×3」(日の出納豆製造所、東京)
△同(小粒・極小粒)=「国産小粒納豆雪こつぶ50g×3」(菅谷食品、東京)
△同(大粒・中粒)=「大粒白糸納豆」(鈴木食品工業、新潟)
△同(大粒・中粒)=「国産信州納豆」(浅間納豆本舗、長野)
 
△優秀賞・全国農業協同組合連合会長賞(小粒・極小粒)=「みのり納豆ほのか」(ミドリヤ、福島)
△同(大粒・中粒)=「国産大粒つる姫納豆50g×2」(菅谷食品、東京)
 
△優良賞・全国納豆協同組合連合会長賞(小粒・極小粒)=「横浜納豆」(太平納豆、東京)
△同(大粒・中粒)=「つるの舞40g×3」(保谷納豆、東京)
 
△優良賞・納親会長賞(小粒・極小粒)=「おいしい北海道極小粒納豆ミニ3」(金砂郷食品、茨城)
△同(大粒・中粒)=「京納豆大粒」(藤原食品、京都)
 
△特別賞・熊本県知事賞(小粒・極小粒)=「グリーンパール納豆こつぶちゃん」(大永商店、宮城)
△同(大粒・中粒)=「雪誉」(オーサト、茨城)
 
△熊本大会特別賞・熊本市長賞(小粒・極小粒)=「おいしい納豆」(高橋食品工業、京都)
△同(大粒・中粒)=「鶴の子納豆」(高橋食品工業、京都)
 
△熊本大会特別賞・九州農政局長賞(小粒・極小粒)=「元気納豆国産大豆わさび」(マルキン食品、熊本)
△同(大粒・中粒)=「鹿児島大粒納豆」(佐藤食品工業、鹿児島)
 
△特別賞・全国納豆協同組合連合会長賞(ひきわり大豆)=「北海道産ひきわり納豆50g×2」(菅谷食品、東京)
 
△特別賞・納親会長賞(ひきわり大豆)=「ひきわり納豆」(内藤食品工業、北海道)
 
△特別賞・Red River Valley U.S.Award(米国大豆)=「元気納豆昆布たれ付」(マルキン食品、熊本)
 
△特別賞・アメリカ大豆サスティナビリティーアンバサダーアワード(米国大豆)=「元気納豆昆布たれ付」(マルキン食品、熊本)
 
〈大豆油糧日報2020年2月26日付〉