日清オイリオグループの関連会社である日清商会は、穀物・食品の専門商社で、台湾のベジファーム社と提携し、2019年4月から植物性由来の代替肉「ヴィーガンミート」を取り扱い始めた。

現在の取り扱いアイテムは、ビーフ系の「ヴィーガンチャンク」、骨付きチキン系の「同やわらかもも」、「同ナゲット」、チキンボール系の「同やわらかボール」、チキン系で食感にこだわった「同やわらかテンダー」の5種類となっている。

台北に日清商会のグループ会社があり、当時植物性たん白の担当者が、台湾の粗食文化に目を付け、台湾の植物性由来の加工食品の加工技術が世界的に見ても優れていたことから、提携先を念入りに選別した上で、ベジファーム社と提携して、冷凍の「ヴィーガンミート」を輸入して販売することとなった。

植物性たん白を使った代替肉は日本でも他社から発売されているが、乾燥タイプは水戻しなければいけないなど、手間がかかるうえ、味が均一化しにくく、歩留まりも悪いという欠点があったが、同社の扱う「ヴィーガンミート」は冷凍されているので、解凍してすぐに調理ができ、安定したおいしさを提供できることなどがセールスポイントとなっている。

〈ビーフ系「ヴィーガンチャンク」は大豆臭抑え、和食にも最適、パテを新たに投入〉
ビーフ系「ヴィーガンチャンク」は、大豆臭を抑えているので、味付けを濃くする必要もない。そのため、味の薄い和食やお吸い物に使用しても、違和感のないおいしさを実現できる。中でも、「ヴィーガンチャンク」を使用したレシピ提案では、シチューやカレー、チンジャオロースなどに最適だ。

ベジファーム社はISO22000、HACCP、ハラール、ヴィーガンなどの認証も取得しており、高い技術に裏付けされた安心安全性もトップレベルを確保していることも信頼性の向上につながっているようだ。

日清商会の宮坂和幸取締役によれば、「ヴィーガンミート」をユーザーに紹介した時の反応は、「とにかくおいしいという反応を示していただいた。大豆のみを使用している製品はどうしても大豆の臭いが残ってしまうが、ビーフタイプの『ヴィーガンミート』は椎茸粉や小麦でん粉などを組み合わせることで大豆臭はほとんどしない。食感も畜肉に酷似している。目をつぶって食べたら見分けがつかないほど」と好評だったことを力説する。
日清商会・宮坂和幸取締役

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また、2019年の「フーデックス」では反響が大きかったという。「ベジファーム社が台湾エリアの一部で『ヴィーガンミート』を出品していたが、試食する列が鈴なりとなった」と振り返る。
 
日清商会が「ヴィーガンミート」を販売する先は、外食メーカーや中食、弁当販売店などとなり、これまでは既存の5アイテムを展開してきたが、今年はハンバーガー用のパテなど新しく5アイテムを投入するという。おいしさの評判は上々だが、今後は価格との折り合いをつけていくことが課題となっている。
 
日清商会では、ヴィーガン以外のベジタリアン、肉や魚を食べるが、時々菜食も取り入れるようなフレキシタリアンをターゲットに据え、販売戦略を取り組みたいとしている。そのため、今後は、日本のニーズを反映させた商品開発にも乗り出し、市場規模の拡大に努めていきたいとしている。
 
〈大豆油糧日報2020年3月11日付〉