〈DAIZと資本提携で「XMEAT」事業を開始、都内5カ所にデリバリー店舗〉
外食事業を核にするフードテック企業のきちりホールディングス(東京都渋谷区)は10月22日、100%植物性由来の素材「ミラクルミート」を使った新メニュー先行試食会を表参道の「いしがまや GOKU BURGER 」で開き、大豆由来の植物肉原料を開発・製造するスタートアップのDAIZと資本業務提携を締結したと発表した。

これにより、 DAIZの次世代植物肉を採用した新商品の開発・販売・広報協力を行い、日本の植物肉市場規模を拡大、外食における日本一の植物肉企業を目指す。

同提携により、きちりホールディングスでは、次世代植物肉の開発・販売を行う「XMEAT」事業を開始する。 同事業では、肉好きでも満足できるメニューを開発し、健康や美容に興味がある人が手軽にファッション感覚で植物肉を食べてもらえるよう違和感なく食べることができるメニューとして、ガパオや麻婆豆腐、ラザニアなどさまざまなメニューを用意した。

これらは都内5カ所(初台、恵比寿、池袋、北千住、大宮)のデリバリー店舗で10月23日から販売を開始した。「XMEAT」公式オンラインサイトでは11月2日から販売を開始する予定。また、2021年春には植物肉専門店の実店舗を開店できるよう調整しているとしている。

きちりが運営するハンバーグ専門店「いしがまやハンバーグ」でも、DAIZの次世代植物肉をパティの原料として使用する。 「プラントベースミートハンバーグ」は、植物肉を100%使用した大豆本来のたん白質が豊富で脂質が低く栄養バランスが整った高機能ハンバーグだ。
いしがまやハンバーグ「プラントベースミートハンバーグ」

いしがまやハンバーグ「プラントベースミートハンバーグ」

価格はレギュラーセット(ライスまたはパン、スープ付)で 税別1580円。また、畜肉と植物肉を組み合わせた「プレミアムハンバーグライト」は、ハンバーグステーキのおいしさはそのままに植物肉を使用したハンバーグとし、価格はレギュラーセット(ライスまたはパン、スープ付で税別1480円とした。これらのメニューは、全19店舗ある「いしがまやハンバーグ」で10月23日から発売開始となった。
 
今後の目標に対してきちりホールディングスでは、「XMEAT」事業とハンバーグ専門店「いしがまやハンバーグ」での販売で、2020年度売上1.5億円を目指す。デリバリーや公式オンラインサイトでの販売だけでなく、植物肉専門店の実店舗での展開も予定しており、さらなる日本の植物肉市場の規模拡大を加速させていくとしている。
 
〈松藤取締役「サステナブルで社会に貢献できる企業になりたい」〉

商品開発本部長・松藤慎治取締役

商品開発本部長・松藤慎治取締役

試食会の冒頭にあいさつした松藤慎治取締役商品開発本部長は、「DAIZの製品は丸大豆を使うことでうま味や栄養価を増幅させることに成功している。肉の食感に近づけたDAIZの製品を使うことで、われわれの考える商品をさらに良いものにできると考え資本提携に踏み切った。お互いの強みを活かして企業価値を高めるだけでなく、われわれのSDGsの観点からサステナブルで社会に貢献できるような企業になりたいということで、今回植物肉の提供を決めた」とし、今回のプロジェクトの背景を説明した。
 
試食会では、「ミラクルミート」を使った汁なし担々麺、ガパオライス、麻婆豆腐、ナゲット、ラザニアを試食した。いずれもメニューに合った食感やうま味を付与しており、そこの技術は、 きちりホールディングスの開発リソースが投入されたとした。ハンバーグでは、 オール畜肉 、植物肉と畜肉のハーフ&ハーフ、オール植物肉の食べ比べを実施。それぞれの断面をあえて見せることで自信の高さを印象付けた。
 
◆きちりHD「XMEAT」公式オンラインサイト(11月2日オープン予定)

〈大豆油糧日報2020年10月26日付〉