マック食品「お豆腐屋さんがつくった」シリーズなど、低糖質・たん白質摂取ニーズに応える〈大豆が拓く食の可能性〉

マック食品「お豆腐屋さんがつくった生姜焼き」「大豆のうつわソイクラフト」
〈大豆加工品を活かした肉風メニューなど、豆腐メーカーだから出来る商品開発〉
マック食品(群馬県前橋市)は、豆腐・油揚げ・生揚げがんも・味付いなり揚げなどの大豆加工品や、麺、米飯デリカ、総菜と幅広いカテゴリの商品を製造・販売している。

マック食品は近年、健康志向の高まりから低糖質食品、高たん白食品のニーズが増加傾向にあること、さらに環境意識の高まりを背景に代替肉などプラントベースフードが成長市場であることを捉え、動物性食品と比較し低コレステロール・低脂質な大豆加工品を活かした、豆腐メーカーだからこその商品開発を進めている。

そのラインアップとして、2020年春発売の「お豆腐屋さんがつくったステーキ」に続き、2021年3月には「お豆腐屋さんがつくった生姜焼き」「お豆腐屋さんがつくった照り焼き」、「大豆のうつわソイクラフト」を新発売した。

豆腐市場は、コロナ禍において巣ごもりによる需要増加が見られたが、長らくダウントレンドにあった。また、単価下落も継続課題となっている。そのような背景から、同社は業界の中でも早期に簡便なカット済み「切れてる焼とうふ」を投入するなど、機能面に着目した商品を開発してきた。

そして2020年から、新たなチャレンジとして、マック食品の強みである伝統的な大豆加工品を肉などに置き替える、新たな食べ方の提案を進めている。

〈手揚げ風油揚げが原料「お豆腐屋さんがつくった生姜焼き」「お豆腐屋さんがつくった照り焼き」新発売〉
「お豆腐屋さんがつくったステーキ」は、居酒屋メニューにありそうで、豆腐の肉風メニューとして受け入れられつつある豆腐ステーキが簡単に作れるキット商品だ。水抜き不要のステーキ専用豆腐、和風オニオンソース、さらにはきざみ玉ねぎがセットになっている。肉不使用ながら、しっかりとした満足感が得られる。採用店舗では評判も良いという。賞味期限は製造日14日。

新商品の「お豆腐屋さんがつくった生姜焼き」と「お豆腐屋さんがつくった照り焼き」は、手揚げ風油揚げを肉風に調理した商品で、湯煎やレンジ調理で簡単に食べられるほか、フライパンで軽く焼くと更においしくなるという。ご飯に乗せて丼にしたり、野菜と炒めれば定食風になる。油揚げが原料のため、ギルトフリーなおつまみとしてもぴったりだという。

マック食品は「豆腐質たっぷりの手揚げ風油揚げは食感が肉に近く、染み込んだタレが肉汁のよう」と訴求する。

生おろし生姜を使用した本格的な生姜焼き味と、しっかりと濃い味で照り感のある照り焼味に仕上げた。製造日60日。

そのほか、肉の替わりに厚揚げを使った「中華逸品 お豆腐屋さんの酢豚風厚揚げ」もラインアップしている。マック食品の総菜は、家庭と同じように窯で調理しているため、具材の食感がしっかり残りおいしさにも自信を見せる。調味料も自社で調合しているという。さらに、低糖質食品が注目されている中で新発売した「大豆のうつわソイクラフト」は、手揚げ風油揚げをピザ生地やカナッペのベースに便利なサイズ感に仕立てた商品だ。

マック食品「手揚げ風油揚げは縁があるのが特徴で、具材をのせやすく、見た目もピザのように仕上がる。油揚げには適度な吸水性があるため水分が多い野菜などを具材にしてもおいしい」としている。グルテンフリーかつ低糖質でありながら、良質な植物性たん白質が摂れる。8枚入。製造日+7日。

マック食品は、「大豆加工品メーカーである当社の強みを活かし、伝統的な豆腐製品でありながら新しい価値観・食べ方を提案する商品を展開することで、お客様のニーズに応え更なる市場の獲得を目指し、商品開発を継続中」だという。

〈大豆油糧日報2021年4月8日付〉