ひかり味噌は7月27日、2021年秋冬の新商品発表会を都内で開催し、「みその初物を味わう」といった、これまでにないコンセプトのみその新商品「2021年味噌ヌーボー 初熟」などを披露した。

冒頭、林善博社長はひかり味噌の事業展開について説明した。「常に改善を重ね、ある時は会社も商品も大胆に変えていく。本日の事業戦略や新商品も大胆に変える場面と捉え、考えた内容となっている」と述べた。みそ市場に対しては、「ひかり味噌の戦略的商品の有機みそは、ヴィーガンのソリューションを容易に達成できる。さらに、植物性たん白、プラントベースという食品が盛り上がっているが、みそは恰好の食材、恰好の調味料ということで、特に海外市場には手応えを感じている」と自信を見せた。

中長期戦略に関しては、「2022年2月にはみその新工場が稼働する計画となっている。同年5月には新型のみその熟成庫が稼働する。新工場のために取得した用地は3万7,000平方メートル、仕込み・原料処理などの工場の規模は3,000平方メートル、熟成庫は、建坪わずか1,200平方メートルだが、容積にして2万2,000立方メートルを確保した。ここに3,000tのみそが収容できる。完全な空調管理、ほとんど無人でみその桶を出し入れできる。倉庫の中のロケーションはコンピューターが制御する。究極に省力化した工場と、省力化・無人化したみその熟成庫となっている。新工場では、付加価値型のみそ、無添加みそや国産原料のみそ、有機みそ、この3つのカテゴリのみそを圧倒的に集中して増産体制を図っていく」とした。

業績動向に関しては、「2020年9月期決算は前年比6%増の160億円、2021年9月期決算見通しは5%増の168億円、2022年9月予測では5%増の177億円を予測している。主力の無添加みそ、有機みその需要については手応えを感じており、今後も明るい見通しが持続できると考えている」と強気な見通しを示した。

みその輸出に対しては、「この2年間で輸出シェアは大幅に躍進をしている。現在33%から35%で毎月推移しており、日本のみその輸出3分の1はひかり味噌が担っている。有機みそなどの商品戦略も功を奏している。輸出に関しては、ますます勢いを加速させていく。世界におけるみその発展・みその事業育成に関してリード役となって貢献していきたい」という思いも示した。

〈「味噌屋のまかないみそ汁」シリーズを看板商品に、テレビCMも検討〉
新商品については、ひかり味噌のコーポレートマーケティング本部の林恭子本部長が説明した。即席みそ汁の新商品「味噌屋のまかないみそ汁 蔵出し信州こうじみそ」、「味噌屋のまかないみそ汁 熟成赤みそ」は、「味噌屋だから知っている、最高の味噌を使った究極にシンプルなみそ汁」をコンセプトに開発された。
ひかり味噌 林恭子本部長、林善博社長

ひかり味噌 林恭子本部長、林善博社長

 
林本部長は、「味噌屋だから知っている最高の味噌を使ったからこそ、うま味調味料は一切つかっていない。また、みそ、かつおぶし、具のみをセットした。インスタント食品でありながら、ここまで潔い設計を実現することができた。開発に当たっては、みそ職人をはじめとしたみそのスペシャリストにヒアリングし、本当のみそ好きはみそにお湯をかけ、かつおぶしとちょっとした具を加えて飲んでいることを突き止め、それを新商品に採用した」とし、ひかり味噌の看板商品を目指した意欲的な商品であることを強調した。
 
〈大豆油糧日報2021年7月29日付〉