“豆腐店+飲食店”「豆富食堂」恵比寿にオープン、手作り豆腐の料理提供

豆富食堂 外観
豆腐店と飲食店を兼ね備えた「豆富食堂」が11月30日、東京・恵比寿にオープンした。

併設の豆腐工房で職人が毎日手作りする出来立て豆腐を使った料理をイートインスペースで提供するほか、エントランスのショップでは豆腐や揚げ、豆乳、甘味を販売する。

豆富食堂併設の豆腐工房

豆富食堂併設の豆腐工房

 
豆腐は、宮城県産大豆ミヤギシロメを100%使用し、最新設備により消泡剤不使用で製造している。
 
豆富食堂は、日本の食卓に欠かせない豆腐の魅力・ポテンシャルを更に広めたいとの思いからスタート。同店を運営するJO(東京都品川区)の尾山淳代表取締役は、「当社はこれまで個性ある飲食店を展開してきた。しかし、新型コロナ感染拡大に直面し、これまでの形のままでは需要が減ってしまうと思い、食のインフラを作りたいと考えた。そこで、家庭の冷蔵庫にあり、体に良いものを提供することが大切だと思い、大豆に行き着いた。現在、大手メーカーの豆腐が多く食されているが、街の豆腐店は残していかねばならない文化」と同店にかける思いを話す。
 
ミヤギシロメにこだわったのは、修行に行った宮城の老舗豆腐店の味を忠実に再現するためだという。さらに、これまでの飲食の経験を活かし、豆腐の和風のイメージを超えて、香港、台湾、韓国などアジアのさまざまな国からインスパイアされた豆腐メニューも開発し、提供する。
 
〈総菜から麺・ご飯メニュー、甘味系まで、搾りたて豆乳も楽しめる〉
イートインでは総菜メニューとして、大豆本来のコクと甘味が感じられる「おぼろ豆腐」(500円・税別、以下同)のほか、ご飯をおからで代替した「おから手毬寿司」(600円)、ひき肉(豚肉・ラム肉)を具にした肉がんも(250円)、衣におからを使った「豆腐麹の唐揚げ」(700円)、「干し豆腐と香味野菜のサラダ」(800円)、自家製豆腐と粗挽き肉がゴロっと入った「麻婆豆腐」1,200円)などを提供する。

豆富食堂「おぼろ豆腐」

豆富食堂「おぼろ豆腐」

 
「麺・飯」メニューでは、くずし豆腐や干し豆腐の麺を濃厚スープにたっぷり入れ、罪悪感なく食べられる「豆腐白湯」(塩・辛、900円)、しょうゆベースの豆腐をご飯にのせた「豆腐めし」(500円)などをラインアップしている。
 
そのほか、「豆腐アイス」(500円)や「豆花(トーファ)」(600円)、「豆腐珈琲パンナコッタ」(500円)「豆腐みたらし団子」(500円)などを提供。
 
ドリンクメニューには、「搾りたて豆乳」(プレーン350円、白ごま・黒ごま450円)や、アルコール「豆乳割」(600円)などもそろえる。

豆富食堂「おから手毬寿司」「干し豆腐と香味野菜のサラダ」

豆富食堂「おから手毬寿司」「干し豆腐と香味野菜のサラダ」

 
なお、ランチ営業は、2022年1月から開始予定となっている。今後は、朝食メニューの展開や、オンラインショップによる全国販売、豆腐工房でのワークショップや工場見学の実施なども検討しているという。
 
【「豆富食堂」店舗概要】
△住所
東京都渋谷区恵比寿1-3-1
 
△営業時間
イートイン17時〜23時(料理のラストオーダー22時、ドリンク22時30分)
ショップ(正午〜売り切れまで)
 
△電話番号
03-6455-2516
 
◆豆腐食堂公式サイト
 
〈食品産業新聞 2021年12月10日付より〉