日清製粉グループ協賛「山脇百合子の仕事部屋」展スタート、三鷹の森ジブリ美術館にて2027年5月まで開催

「山脇百合子の仕事部屋」展~ごちゃごちゃから見えるもの~
「山脇百合子の仕事部屋」展~ごちゃごちゃから見えるもの~

日清製粉グループが協賛する企画展示「山脇百合子の仕事部屋」展~ごちゃごちゃから見えるもの~が、三鷹の森ジブリ美術館(東京都三鷹市、安西香月館長)で開催される。開催期間は、11月19日~27年5月を予定している。入場は日時指定の予約制となっている。

同展示は「ぐりとぐら」シリーズや「いやいやえん」などの絵で知られる、山脇百合子氏(旧姓大村百合子)の仕事部屋を再現した企画展示だ。山脇氏が実際に使用していた道具や愛用品、蔵書などが再現されている。また、姉の中川李枝子氏と一緒に制作した絵本以外にも、山脇氏が手掛けた作品や、趣味で取り組んだ作品、プライベートで出した手紙に書いたイラストレーションなども数多く展示されている。

山脇氏とスタジオジブリとの関係は、映画「となりのトトロ」制作時に「子どもが口ずさめるような歌をどうしても作ってほしい」という思いから中川氏に作詞を依頼したことがきっかけで始まった。その後、館内の映像展示室「土星座」で上映する短編映画の第1作目として、姉妹の共同作品・童話「いやいやえん」に収められている「くじらとり」を映像化。姉妹の共同作品・絵本「たからさがし」も短編上映作品に加えている。どちらも宮崎駿監督が「どうしてもアニメーションにしてみたい」と思った作品だという。「くじらとり」は11月19日~12月26日まで、「たからさがし」は1月3日~1月31日まで上映される予定だ。

18日にはメディア向け内覧会が開催され、三鷹の森ジブリ美術館の安西館長が展示の見どころなどを丁寧に説明した。安西館長は生前に山脇氏の仕事部屋を見せてもらったときのエピソードも披露した。

「うちの常設展示室で『少年の部屋』がある。(見せてもらったのは美術館を作ろうとしていた時期で)監督がそれを絵に描いた段階だった。小間物がたくさん描かれれていたのだが、監督は『これはお話を作るときに、イメージが湧き出る部屋なんだ。映画に別に関係のないものたちがいっぱい集まってるけど、本人の好きなものがたまって、そこからイメージがいろいろ湧いてきて、映画になっていくっていう部屋なんだよ』と言われていた。百合子さんの部屋がまさしくそれの少女版だった。大変だったが、やりたいなと思った気持ちは達成できた展示になった」と話した。

日清製粉グループ本社の安達令子執行役員総務本部広報部長は、企画展示の開催に祝辞を述べ「思えば私が絵本から文字の本に入門するときの最初の本が、姉が使い古したボロボロの『いやいやえん』だった。本当に大変さがある中であれだけの仕事をしながらも、(山脇氏は)すごく生きていることが楽しくて、充実されていたんだろうなということを、私はこの“ごちゃごちゃから見えるもの”として感じた。皆それぞれ見えるものは違うと思うが、多くの人にお越しいただいて、1人1人感じることの違う“このごちゃごちゃから見えるもの”をお土産にして、温かい気持ちで美術館を後にされることを願う」と述べた。

写真は左から日本テレビの澤桂一取締役専務執行役員、安西館長、安達広報部長、ローソンエンターテインメント野口透社長
写真は左から日本テレビの澤桂一取締役専務執行役員、安西館長、安達広報部長、ローソンエンターテインメント野口透社長

〈米麦日報 2025年11月21日付〉

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