三島食品が「知財功労賞」受賞 商品×商標戦略でファン獲得
三島食品は、経済産業省特許庁が主催する令和8年度「知財功労賞」において、「特許庁長官表彰 知財活用企業(商標)」を受賞した。
「知財功労賞」は、経済産業省 特許庁が、日本の知的財産権制度の発展・普及・啓発に貢献のあった個人と、制度を有効に活用しその発展に寄与した企業等を表彰するもの。
三島食品では、米離れが進むなか、2015年頃より、ふりかけを主役である食材(肉・魚・野菜等)を引き立てる調味料として位置づける「脇役戦略」を導入し、新たな使い方の提案や商品展開を実施してきた。良い商品をよい商標でファン獲得に活用する戦略を据え、商品戦略と知財戦略をセットで展開。商品の名前を人名に見立てた新商品をシリーズ展開し、話題性を持たせることでCM等に頼らず売上向上につなげてきた。
近年は、他の一般加工食品に加えて飲料・酒類など異なる業種とのコラボレーションも実施。他社とのコラボレーションも見据え、登録する商標区分を検討しているという。
これまでのコラボレーションは、いずれも依頼を受けて実施したもので食品メーカーとは約20件にも上る。非食品分野では、ガチャガチャやクッション、エコバッグ、キーホルダー、食器、衣類、文房具、ポケットティッシュなど多岐にわたり、同社オンラインショップで販売すると、すぐに売り切れてしまうという。
最近では、全国のファミリーマートで、コラボ商品として『たんぱく質13.8g グリルチキン 梅ゆかり®』を新発売。1枚1枚丁寧に網に並べ焼きあげた鶏むね肉に「ゆかり®」をふりかけ、さわやかな赤しそが香るさっぱり仕立てのグリルチキンに仕上げた。

■法律を使ってお客様に正しい情報を伝える
4月17日に都内で開かれた表彰式で、同社の末貞操社長は「知財の取り組みはもともと、ブランドを守るところから始まったが、ここにきてブランドを活用するところに展開している。お客様に正しい情報を伝えるために法律を役立てたい」と話す。
また、「こうした活動は、商品の品質や安全・安心あってのものゆえ、生産部門や仕入れ部門など全社の努力の賜物であり、ありがたい」と背景にある商品力に言及した。
知財担当の見正純也氏は「コラボレーションは『ゆかり』がメインだが、ここにきて、『ひろし』や『しげき』など他の商標についても、コラボ依頼をいただいている。他の名前シリーズも『ゆかり』に追いつけ、追い越せで、頑張っていきたい」と抱負を語った。
なお、令和8年度「知財功労賞」では、経済産業大臣表彰として個人2名と企業等7者、特許庁長官表彰として個人4名と企業等14者を受賞者とした。
食品業界では、三島食品、協同組合青森県黒にんにく協会、Mizkan Holdingsが受賞した。







