沿海地方で現地品種の試験栽培結果を報告-新潟大・ロシア食品大豆③

新潟大学は、農水省の補助事業により14~15年度にかけて行った、ロシア(沿海州、アムール州)とカザフスタンにおける、Non-GM大豆の試験栽培と、同地における大豆生産動向に関する報告会を3月25日、新潟市内で行った(一部既報)。

その中で、ロシア・沿海地方における大豆試験栽培について、新潟大自然科学系の大山卓爾教授が報告した。大山教授は始めに、ロシアで日本向け食品大豆を生産する意義や利点について、国産大豆の生産力が限られている中で、ロシア・沿海地方は広大な農地があることや、気候も北海道とあまり変わらないことなど、大豆を大量生産できる潜在能力のあることや、Non-GM大豆のみを現在生産していること、北米や南米と比べて距離的に近く、輸送コストが削減でき、長時間の輸送による品質劣化も少ないことを挙げた。(詳細は本紙にて)