ヒゲタ醤油決算は増収増益でV字回復、「本膳」450ml密封ボトルなどけん引

ヒゲタ醤油の16年3月期決算(122期)は、売上・利益ともV字回復を達成し、計画通り創業400周年の今年度(123期)を迎えた。売上高は前期比6.0%増の108億1,775万円、営業利益は4億0,280万円(前年営業赤字)、経常利益は約4.2倍の5億9,882万円となった。

濱口敏行社長はこのほど開いた記者説明会で、「13年から進めてきた構造改革、特に商品開発と営業体制、経営全般の改革の成果が実った。売上は6年前、利益は10年前のレベルに戻った」と前期を振り返った。

今期については「創業400周年を迎えたが、次の10年に向かって、『創業400年、新たなる創造』を掲げ、新商品開発、マーケティング、営業体制、管理体制の仕組みを定着させ、より強固なものにしていく。また世代交代の実現のため、人材の採用と育成、活性化を目指す。一方、メーンの事業領域のしょうゆと加工調味料市場は低価格競争に陥っている。この環境下、我が社はヒゲタの独自性を明確にし、独自の醸造技術と生産技術により、差別化を図る。またキッコーマンとのグループ戦略を強化し、連携関係を構築していく」と述べた。(詳細は本紙にて)