植物由来のタマゴ「エバーエッグ」常温タイプ、カゴメとTWOが共同開発

「Ever Egg(エバーエッグ)」(常温タイプ)
「Ever Egg(エバーエッグ)」(常温タイプ)

プラントベースフード(植物由来食品)のブランド「2foods」を手掛けるTWO(東京都渋谷区)とカゴメは、2022年3月に共同開発した冷凍タイプのプラントベースエッグ「エバーエッグ」の常温タイプ(130g、税込398円)を新たに共同開発し、4月4日から「2foods」のオンラインショップ・店舗に加え、全国のスーパーマーケットやECなどに販路を拡大して販売すると発表した。

賞味期間が1年に延長できたことで、さらなる拡販に期待がかかる。加えて、常温のプラントベースカレー2種(各180g、各税込495円)も新発売する。

「エバーエッグ」は100パターン以上の原材料の組み合わせの中でニンジンと白インゲン豆を使用し、独自技術「野菜半熟化製法」を用いて開発された。湯せんや電子レンジで温めても固まらず、こだわりの「ふわとろ食感」が続くのも大きな特徴となっている。

TWOの東義和社長は「冷凍から常温に切り替えるための技術開発に苦戦した。フローズンとは味のクオリティが違うので、相当の回数を試食した。冷凍品に関してはBtoBで今後は展開して、常温品とのバランスを考えて販売していきたい。現在、卵不足の影響から多くの問い合わせを飲食店からいただいており、想定以上の反応だ」とした。

TWOの東義和社長
TWOの東義和社長

また、先日米国の食品展示会に行ってきた感想で、「欧米は1年単位でプラントベースフードの普及が急速に進んでいる。小売でも動物性の隣には必ず植物性の食品が並んでいた。日本でどの時点でブレイクスルーするか分からないがその入口にきているのではないかと考えている」とし、爆発的普及を目前に大きな期待を寄せていた。

〈ギャル雑誌「egg」とタイアップ、Z世代にプラントベースフードを啓発〉

プラントベースフードの価値を普及させるために、今回はZ世代をターゲットに、渋谷を中心とした数々のギャルカルチャーを生み出してきた雑誌「egg」とタイアップして、eggモデルからプラントベースフードの社会的必要性やおいしさを発信してもらうことで、若年層への普及を促す。

会見で登場したeggモデルのみりちゃむさんは、「たまごの半熟感など言われないと気付かないクオリティに驚いた。コレステロールもゼロなので、栄養バランスを考えず、ストレスフリーで食べられるのはうれしい」と「エバーエッグ」を試食した感想を語った。

会見に登場したeggモデルのみりちゃむさん
会見に登場したeggモデルのみりちゃむさん

みりちゃむさんらが登場する特別号「Ever egg」は2foods渋谷ロフト店限定で配布される。雑誌を手にするには条件があり、「エバーエッグオムライス」を注文した人、物販の「エバーエッグ」(常温タイプ/冷凍タイプ)を購入した人が店員に「eggじゃないegg」と伝えるともらえる。

〈大豆油糧日報2023年4月5日付〉

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昭和33年(1958年)1月
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