豆乳生産量、2023年7~9月は前年3.6%減、無調整豆乳と果汁入りが回復傾向/日本豆乳協会
日本豆乳協会がまとめた、2023年7~9月の豆乳生産量によれば、前年同期比3.6%減の10万4,859tとなった。
分類別では、生産量が最も多い調製豆乳は6%減の5万189tだったものの、無調整豆乳は3%増の3万3,263t、果汁入りが2.2%増の4,250tと、無調整豆乳と果汁入りが回復傾向にある。一方、コーヒーや紅茶などのフレーバー系は11.7%減の1万3,477tとなり、前年同期を大きく下回った。主に業務用を用途とする「その他」カテゴリーについては0.4%減の3,678tとほぼ前年並みとなった。
社会情勢やエネルギー問題などの外部環境の影響で、あらゆる場面での値上げが相次いでおり、生活者がさまざまな食品・飲料の買い控えをしている中で、無調整豆乳と果汁入り豆乳飲料が堅調な伸びを示しており、「消費者の健康意識による豆乳への回帰が見られた」(日本豆乳協会)と分析する。
現状の豆乳市場は、外部環境の変化や価格改定の影響を受けた市場環境となっている。ただ、同協会では、食における健康志向は依然として高く、豆乳に対する健康への期待値は大きいと推測している。特に、10月からは豆乳を使った料理需要も増えることから、生産量の増加が期待されるとしている。
〈大豆油糧日報2023年11月22日付〉