イトーヨーカ堂「YORK DELI(ヨーク・デリ)」が1周年、惣菜売上構成比13.6%に到達、記念弁当を5月24・25日限定で発売

「YORK DELI(ヨーク・デリ)」の売り場①
「YORK DELI(ヨーク・デリ)」の売り場①

イトーヨーカ堂は5月22日、惣菜ブランド「YORK DELI(ヨーク・デリ)」が誕生1周年を迎えたことを受け、都内で会見を行った。西山英樹執行役員フード&ドラッグ事業部長らが登壇し、これまでの取り組みや成果、今後の方針について語った。

西山英樹執行役員フード&ドラッグ事業部長(右)
西山英樹執行役員フード&ドラッグ事業部長(右)

「YORK DELI(ヨーク・デリ)」は、「『毎日食べたい』おいしさ。」をコンセプトに2024年5月に立ち上げた同社の惣菜ブランド。ブランド立ち上げに先立ち、同年2月には、プロセスセンターとセントラルキッチンの機能を持つ「Peace Deli(ピース・デリ)千葉キッチン」を開設、2024年度中には43品目を開発し、惣菜におけるピース・デリの商品を約18%まで高めた。2025年度中に約90品目まで拡大し、惣菜全体に占める構成比を30%まで引き上げることを目指す。

2025年3月にはピース・デリを運営するPeace Deli社をヨーカ堂の完全子会社化することで、商品開発から製造・販売まで一貫して推進できる体制を確立。これにより、2025年3~5月の惣菜の既存店売上高は前年比105%と伸長。今、同社は惣菜売上構成比15%を目標としているが、足元で13.6%まで高まったという。

今回記念商品として5月24日・25日の2日間限定で「山形県産まめのご飯と海老天丼の食べ比べ弁当」などの3品目をイトーヨーカドーおよびヨークにて発売する。また、新商品5品も順次発売する。

家庭の食卓の変化が大きいが、商品開発の軸としては、「二極化への対応」や「簡便・即食・便利の強化」、「新しい価値の提案」に力を入れてきた。その結果として、タイパに繋がる「自家製だし巻き玉子」やおばんざいなどが牽引し、ボリュームのある「ネギたっぷりの本格ソースの油淋鶏」は若年層にも支持されている。

「YORK DELI(ヨーク・デリ)」の売り場②
「YORK DELI(ヨーク・デリ)」の売り場②

今後は、新しい価値の創造を考えており、「インストア手作りおにぎり」は米の原料高騰に対して付加価値を付けた商品。二極化対応として、肉のプロとコラボした「格之進肉おじさんメンチカツ」は、数量限定・販売限定で発売したところ完売する人気商品となった。現在2店舗だが販売店舗を拡大していく予定だ。

西山英樹執行役員フード&ドラッグ事業部長は「店内製造と自社工場だからできるおいしさや毎日食べても飽きない、身体に優しい商品を提供する。一品一品磨きこんでいきたい」と意気込みを語った。

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昭和26年(1951年)3月1日
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