UCC上島珈琲、「UCC BLACK無糖」など家庭用飲料製品23アイテムを値上げ、改定率は+10~25%、10月1日出荷分から

UCC上島珈琲は、10月1日出荷分から家庭用飲料製品の一部の価格を改定する。実質店頭価格は10~25%程度の上昇を見込む。6月25日に発表した。
対象は、パーソナルサイズの23製品で、飲料製品全体の約半数にあたる。店頭での想定価格は、「UCC BLACK無糖」(185g缶)が125円から145円になり、「UCC Cold Brew BLACK」(500mlPET)は200円から230円になる(いずれも税別)。なお、一部コーヒー以外も含まれる。
UCCでは、高品質でおいしいコーヒーを安定して届けるために、コスト削減や生産性向上に加え、持続可能なコーヒー産業の実現に向けた様々な活動を推進している。
しかし、世界的な需要増や資源高による生産コスト増、生産国での異常気象による供給量の減少により、コーヒー生豆国際相場は2024年12月に1970年代以来およそ半世紀ぶりに過去最高を記録、2025年に入ってからも急騰が続き、二大品種のアラビカ、ロブスタともに再び過去最高値を記録したという。
また、円安基調の継続もあり、円換算したコーヒー生豆価格は、2024年の期初と比べ、直近でアラビカ、ロブスタともに約2倍になっており、依然としてコーヒー生豆の調達価格に多大な影響をもたらしている状況。
加えて、原材料や包装資材、物流費、エネルギー価格の高騰が続いており、「このようなコストアップを企業努力で吸収し続けることが困難であるため、UCCは10月1日出荷分から、家庭用飲料製品の一部のメーカー出荷価格を改定する」としている。
コーヒーを取り巻く環境は、引き続き厳しい状況が続くものと想定されている。UCCは「今後も、高品質でおいしいコーヒーをお届けできるよう、より一層の企業努力を続けてまいります」などとしている。。