イオンネット専用スーパー「Green Beans」、続く値上げに「家計応援」となる最大70%割引の大感謝祭セールを開催

イオン最先端の流通 DX を担うイオンネクストは6月30日、誉田 CFC(顧客フルフィルメントセンター)にて、バラット・ルパーニ社長らが事業方針発表会を開催した。立ち上げて2年となるネット専用スーパー「Green Beans」は登録済み顧客60万人以上、平均客単価10,000円以上、リピート注文比率90%以上となっている。夫婦共働き子育て世帯で特に好調で、他社と比較しても食品から衣料品などの幅広い品揃えが特徴だ。誕生2周年を記念し、7月2日~16日まで大規模セールイベント「Green Beans 大感謝祭」を開催している。
7月より事業拡大に向けて、誉田 CFC に自動ピッキングするロボットおよび最も重労働だった注文ボックスの積載作業を完全自動化したロボットを順次稼働し、さらなる物流の効率化と作業負担の軽減を目指す。
コロナ禍で急拡大したネットスーパー市場は収束後も順調に規模を拡大しており、経済産業省の「令和5年度 電子商取引に関する市場調査」によると、2023 年の国内 BtoC-EC市場は約 24.8 兆円と、前年比 9.2%増で高い成長率を記録。中でも食品EC 市場は約 2.93 兆円に達し、BtoC 物販分野全体の約12%を占める。一方で、食品分野における EC 化率は 9.4%にとどまっており、一般消費財と比較してもまだ拡大余地の大きい領域といえる。
こうした背景のもと、ネットスーパーは食品EC 全体の成長を支える重要なセグメントとして位置づけられており、ライフスタイルの多様化や共働き世帯の増加、消費者の利便性志向の高まりを背景に、今後も持続的な成長が見込まれる。
このようなニーズを受けて同社では、同拠点に従来の最先端ロボティクスに加え、新たな自動化ロボットを導入し、重労働の改善や生産性を飛躍的に向上させることで、さらなる需要拡大に応えていく。
物流拠点では高効率かつ柔軟なオペレーション体制の構築が急務となっている。特に、商品のピック&パック工程や、体力的負荷の高い出荷準備作業は、人手に頼る部分があった。誉田 CFC では、これらの作業の業務効率向上に対応するため、既存自動ロボットに加えAI とロボティクス技術を駆使した2つの自動化ロボットを導入する。
新たに「オングリッドロボットピック」と呼ばれるロボティクスソリューションを導入。 顧客が注文した商品をピック&パックする最先端のロボットピッキングで、さまざまなサイズ・形状・重量・傷つきやすさを持つ商品を、AI がその場で認識・判断し、袋詰めまで実施。従来人手で実施している場所の省スペース化と生産性の向上を実現する。1日あたり約20万点の商品ピッキングが可能で、 ピッキングの対象商品数は約3,000品目から開始し、2025年度中に、約10,000品目に増やす予定だ。

「オートフレームロード」は、配送直前の注文ボックスを、配送用台車に自動で積み込むロボティクス技術。配送準備の中でも特に重労働な作業において、画像認識カメラと AI により、トート(注文ボックス)の形状や重さ、フレームの状態をリアルタイムで把握し、人手を介さず最大20kgのトートを最適な位置に自動で積載する。
従来は AI による配送順や重量バランスなどを考慮した積載指示をもとに、人手で積み込んでいたが、完全自動化し、作業者の負担を大幅に軽減。さらに、配送車への積載効率や重さのバランスにも配慮した設計となっている。
この導入により、人手による作業の約30%を自動化ロボットが担うことで、単純作業や重労働など従業員の負担を大幅に軽減するとともに、より安定した供給体制と作業効率の向上、働きやすい現場づくりを実現する。
今回、誕生2周年を記念し、7月2日より大規模セールイベント「Green Beans 大感謝祭」を開催している。同セールでは、食品・生活雑貨などの中からおススメ商品を最大 70%引きのお値打ち価格で提供する「目玉商品」企画や、対象の生鮮品で 1 週間鮮度を保証する「鮮度+」を 10%引きで提供するほか、セールの一部期間で「2点以上購入で 1 点実質無料」企画を開催するなど約1,000品目の商品をお得に展開する。

会見で、バラット・ルパーニ社長は「配達員の丁寧な接客や商品のずば抜けた鮮度の良さ、パッキングの綺麗さにおいて多くの感謝の声をもらっている。私たちの努力が届いている。」と熱意を語った。
今後東京・八王子と埼玉・久喜宮代にも拠点を作り、サービス取扱いエリアは、現在の東京・千葉・神奈川主要都市からさらに広めていく予定だ。