ブルーゾーンHD、デライトHDと文化堂を買収

ブルーゾーンホールディングス(HD)は10月1日、文化堂(東京都品川区・山本敏介社長)と、デライトホールディングス(愛知県豊橋市・白井健太郎社長)を買収すると発表した。ブルーゾーンHDは同日に、ヤオコーの完全親会社として設立され、東証プライム市場に上場している。
文化堂は、1953年に東京・荏原中延に創業した菓子店から始まり、東京都に14店舗、神奈川県に5店舗を展開する食品SM。10月16日付で発行済みの全株式を取得し完全子会社化する。
デライトHDは、東三河から浜松エリアを中心に12店舗を展開する「クックマート」の全株式を保有する持株会社。クックマートは、生鮮とデリカに高い支持があるローカルスーパーで、20年連続増収を達成し、リアル店舗の磨き上げを強みとしている。10月31日付で、発行済株式の70%を取得し連結子会社化する。
ブルーゾーンHDは、傘下にヤオコー、エイヴイ、せんどう、フーコット、文化堂、デライトHDと事業会社6社が連なる。
食品SM業界は、少子高齢化、業界再編も含め、業態を超えた企業間競争が加速し、経営環境はますます厳しくなっている。同社は、単なる売上規模拡大・経済合理性追求のための連結子会社化ではなく、日本の食文化や、地域社会に根ざした価値を大切にする企業集団を作ることを目指すとしている。
シンボルマークは、世界の長寿研究者たちが示したブルーゾーンの由来である「世界地図上の青色の丸印」を象徴的に表現する。2つの円弧が織りなす形は「地域に寄り添い、生活を包み込む存在」であることを表すと同時に、ホールディングス体制におけるグループ各社の連携と調和を象徴している。