「オハヨー牛乳」40年ぶり刷新、つながりイメージしシリーズ化

オハヨー乳業は、基幹商品「オハヨー牛乳」のリニューアルと、新コンセプト「つながり」をイメージしたシリーズ商品の発表会を、9月30日岡山県の本社で行った。
発売から今年で70年目を迎える「オハヨー牛乳」は、同社初のナショナルブランド商品として、社名の由来となった商品だ。今回のリニューアルでは、既存の成分無調整「オハヨー牛乳」、乳成分を凝縮させた「オハヨー濃(こい)」、生乳に生クリーム、隠し味に練乳を加えて優しい甘さを引き出した「オハヨーカフェオレ」を、シリーズ化し10月1日発売した。
コンセプト「つながり」をイメージした2品のパッケージを並べて陳列することで、流線型の柄が繋がって見えるようになっていること、「OHAYO」の文字が2品並べることで見えるようになり、「つながり」が視覚的に表現される。

藤本篤社長はあいさつで「朝のあいさつである『おはよう』からきている社名は親しみがあり、とてもいい社名だと自負している。創業以来、乳と真摯に向き合いながら乳製品などの開発や販売を行ってきた。当社にとって牛乳は原点であり、変わらぬ誇りと言ってもいい。昨今では毎日牛乳があることが当たり前になり、牛乳を飲む行為が希薄になってきているように感じている。乳の力を届けることで牛乳に対する『ありがとう』という気持ち、さらに乳で感動を生む会社にしていきたいという思いがある」と思いを語った。
また、今後の方向性については「創業の地である岡山県は中四国最大級の酪農県だ。『岡山はオハヨー』という意識で今後も中四国や近畿県には牛乳を届けていくとともに、人気のデザート類やアイスクリームはアジア圏への輸出をさらに拡大させていきたい」とした。
なお、工場にはこのほど新たな充填機も導入。すでに1リットルパックの牛乳を1日で約10万本の充填している。スクリューキャップ式のパックへの充填も、対応可能な新しい機械だという。

〈食品産業新聞 2025年10月6日付〉