茶葉最高値でギネス世界記録、寄付金は教育や学校設立に【セイロンティーチャリティーオークション】

27品の紅茶をテイスティングして、購入したい品を選ぶ
27品の紅茶をテイスティングして、購入したい品を選ぶ

スリランカ紅茶局は9月26日、大阪市内のホテルでセイロンティーチャリティーオークションを開催した。スリランカをはじめ、世界各国の紅茶バイヤーや関係者など約70人が参加した。

オークションに出品されたセイロンティーは、「ヌワラエリヤ」「ウダプッセラワ」「ディンブラ」「ウバ」「キャンディ」「サバラガムワ」「ルフナ」のスリランカの7大産地から厳選した27品で構成された。同オークションの合計落札額として約600万円が集まり、紅茶の生産地の子どもの教育や学校の設立などに使用される。

この日出品された27品の内24品は入札方式で、3品はその場で値段が上がっていくアウトクライ方式でオークションが行われた。アウトクライ方式で出品された「サバラガムワ」エリアの茶園「ニュービターナカンダ」の紅茶が1kgあたり12万5000円で落札され、世界で最も高値で購入された茶葉(購入額は10kg125万円)としてギネス世界記録に認定された。

アウトクライ方式で出品された紅茶が高値で落札され、ギネス世界記録に
アウトクライ方式で出品された紅茶が高値で落札され、ギネス世界記録に

記者発表でピビトゥル・ジャナック・クマラシンハ在日スリランカ大使は「エキスポ開催中の大阪でオークションが開催でき、日本とスリランカの文化的パートナーシップを強化できた。最高級の茶葉とチャリティーを届けられた非常に意義のある会になった」と話した。

日本紅茶協会の秋庭浩平専務理事は「スリランカ国内で200万人以上が紅茶産業に関わりながら、ほかの紅茶生産国と異なりそのほとんどを輸出品として製造している。イベントの成功をとても嬉しく思っている」とした。

〈食品産業新聞 2025年10月6日付〉

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