“飲まないコーヒー”「YOINED(ヨインド)」が新作発売、予約は2日間で昨対比126%、オンラインストアは初回入荷分を終了/UCC上島珈琲

「YOINED」が日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」との香りのペアリングを提案
「YOINED」が日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」との香りのペアリングを提案

日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」との“香りのペアリング”を提案

UCC上島珈琲は、プレミアムライン「YOINED(ヨインド)」の新作を11月4日に発売した。10月28日に都内で開催した試食試飲会では、日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」との“香りのペアリング”を提案し、発酵を施した余韻の設計によって“飲まないコーヒー”の余韻体験を一段押し上げた。先行予約は同日より公式オンラインで開始した。同社によれば、昨年10日間の予約期間の販売数を上回る数量を準備したが、予約開始からわずか2日間で昨対比126%の予約があり、公式オンラインストアの初回入荷分が終了したという。

発酵したコーヒー豆の余韻に着目

発表会で説明した小坂氏(左)と生駒氏
発表会で説明した小坂氏(左)と生駒氏

登壇したUCCジャパン サステナビリティ経営推進本部「YOINED」プロジェクトマネジャーの小坂朋代氏は、「余韻の体験価値をどのように最大化させるかを突き詰めた」 と説明。見た目はチョコレートだがカカオ原料は用いておらず 、コーヒー豆をまるごと凍結粉砕し、コーヒーオイルや油脂で粒子をコーティングする独自製法により、抽出よりも強く感じられる“鼻に抜ける強く長い香り”を保持するのが特徴である。

進化した今年の新作「YOINED」は、コロンビア産とグァテマラ産の豆を採用し、コロンビアとグァテマラの2産地のコーヒー豆を採用し、産地による味わいの違いが楽しめる。同社は、「コーヒー豆をまるごと味わえるからこそ、ハイグレードで味覚特徴豊かな豆を採用している」とする。

特にコロンビア産豆は、コーヒーの最新トレンドでもある、精製工程に発酵プロセス(嫌気性発酵)を取り入れ、近隣地区の豆を次々とブランド化させる近年注目を集める名門農園のメンバーを中心に精製したスペシャルロットとなっている。

日本酒との“香りの共鳴”

「YOINED」の新作(左)と日本酒のマリアージュ提案
「YOINED」の新作(左)と日本酒のマリアージュ提案

SAKE HUNDREDの生駒龍史氏(株式会社Clear代表取締役CEO)は、ペアリング体験について「日本酒の甘みや酸味のレイヤーに、YOINEDの発酵香が寄り添い、香りの余韻が伸びていく」とコメント。会場では、発酵コーヒーと日本酒を合わせることで、香りが共鳴し合う新しい嗜好体験が紹介された。

“飲まないコーヒー”が切り拓く新領域

「YOINED」は、日本初の独自製法で“食べるスタイルのコーヒー”を実現したブランドである。2023年に誕生し、2024年の第2シーズンでは初年度比1.5倍超の販売個数を達成。今回の新作は、生産量が限られる希少なコーヒーを使用した2産地の食べ比べ構成で、コーヒーの新たな楽しみ方を提示する。

UCCは、チョコレートの製造工程をヒントに粉砕した豆とコーヒーオイルを油脂で包み込み、抽出を介さず豆の甘み・酸味・苦味をまるごと封じ込めた。この技術によって、従来の“飲むコーヒー”では得られない芳醇な香りの余韻をダイレクトに感じることができる。「YOINED」は、コーヒーを味わう体験を“飲む”から“感じる”へと拡張し、コーヒーの可能性を再定義するブランドとして進化を続けている。

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食品産業新聞

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創刊:
昭和26年(1951年)3月1日
発行:
昭和26年(1951年)3月1日
体裁:
ブランケット版 8~16ページ
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