【ローソン】価格高騰等おにぎり市場の変化に対応するおにぎり新戦略説明会

内田氏(左)とおにぎり協会中村氏(中央)と浅草宿六の三浦氏(右)
内田氏(左)とおにぎり協会中村氏(中央)と浅草宿六の三浦氏(右)

〈「おにぎり浅草宿六」監修「特別感」・価格を抑えた商品2軸で展開〉

ローソンは11月11日から、東京・浅草のおにぎり専門店「浅草宿六」監修による「特別感」のある商品と、海苔を無くすことで「価格への工夫」をした商品という2軸の戦略でおにぎりを発売する。

東京都内で4日、発表会が開かれ、商品本部の水島史喜統括部長らがおにぎり新戦略について説明した。

昨今おにぎりの人気は拡大しており、専門店は5年間で約7割増加し、海外外食向けにも需要は増加している。

一方で食品価格は高騰しており、3000品目以上が値上げの状況で、節約意識も高まっている。おにぎりに関しては、2022年度比で米は2倍、2020年度比で海苔は1.6倍、鮭は1.4倍と高騰の影響が大きい。

同社では低価格帯おにぎり、大きなおにぎりを含む直巻おにぎりが好調で、7月から9月の売上高は前年比7%増で推移している。

民間調査会社によると、消費者のおにぎりに対する意識は、価格の値上がりを9割以上が実感し、期待する価格帯は100~160円だという。また2024年に2020年度から比較して家庭でおにぎりを作る回数は、4割増加したという状況もわかっている。

このような状況から、同社では自宅では作れない高付加価値とお手頃感の2軸に対応した商品を拡充する。

〈新おにぎりラインアップ一例〉

特別感のある商品では、11月11日発売「『おにぎり浅草宿六』監修 プレミアムおにぎり 紅鮭ほぐし(柚子胡椒仕立て)」(税込279円)、11月18日発売の「プレミアムおにぎり 黒毛和牛カルビと卵黄」(税込322円)、12月9日発売の「具!おにぎり まるで海老天丼」など4商品を展開する。

ローソン新おにぎり 浅草宿六の監修商品など
ローソン新おにぎり 浅草宿六の監修商品など

低価格を意識した商品では、「だしおにぎり(日高昆布)」(税込138円)などの3商品を発売。通常のおにぎりと比べて約1.5倍の「大きなおにぎり 辛旨唐揚マヨネーズ」(税込279円)なども2品を投入し、価格への工夫と食べ応えを訴求する。

ローソン新おにぎり 低価格のだしおにぎりなど
ローソン新おにぎり 低価格のだしおにぎりなど
ローソン新おにぎり 大きなおにぎり
ローソン新おにぎり 大きなおにぎり

会場では、「おにぎり浅草宿六」の3代目店主三浦洋介氏、おにぎり協会代表理事の中村祐介氏が登場し、商品のこだわりについて説明した。

同社商品本部デリカ・厨房部シニアマーチャンダイザー内田恵美氏は「満足感のあるシリーズを強化し、普段購入しないお客様に、高付加価値おにぎりを食べていただきたい。今回2023年に導入した『立体成形方式』でふっくら感があり、上品な味付けにしている。浅草宿六監修商品の発売初週売上と、おにぎりカテゴリー売上前年対比は、共に1割増加を目指す」と説明した。

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昭和26年(1951年)3月1日
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