「イオンスタイル市川コルトンプラザ」オープン/インストアカットの肉類、即食、中食を強化

オープニングセレモニーテープカット
オープニングセレモニーテープカット

イオンリテールは11月15日、「イオンスタイル市川コルトンプラザ」をオープンし、オープン時間に約2,000人近くが訪れた。

市川市は、都心から20kmの圏内に位置し、約47%が都内に通勤・通学する立地。文教・住宅都市として発展し、都心や県内各地域への交通利便性の側面も併せもつことから、20‐40代のファミリー世帯が多く居住する。また、単身世帯比率が40%以上と、構成比が高いエリアでもある。

同店は、2025年10月1日に「ダイエーいちかわコルトンプラザ店」の運営区画を引き継いだもので、衣・食・住・ヘルス&ビューティケアのフルラインの売場構成で展開する。食品は、利用シーン別に“おいしさ”を提案し、惣菜や冷凍食品など簡便商品を拡充している。また、レジの設置場所を変更し、売り場面積をダイエーの頃に比べ30%広げ、通路幅も拡大した。

〈ベーカリーは店内焼きたて&イートイン145席を確保〉

ベーカリーは、店内焼きたてのパンを毎日提供する。クロワッサンや具材たっぷりのサンドイッチを提供するほか、新商品として、惣菜コーナーのローストビーフを使用したローストビーフサンドや、こだわりクリームのロールケーキなど、約70種を品揃えする。併設するイートインコーナーは145席確保し、パンや店内で購入したお弁当など店内で楽しめる場を提供する。

ベーカリー売場
ベーカリー売場

〈製法にこだわった本格ピッツァ〉

「ピッツァソリデラ」のピッツァは、店内で生地の発酵を行い、一枚ずつ丁寧に伸ばして高温短時間で焼き上げるなど製法にこだわる。王道の「マルゲリータ」、4種のおいしさが1枚で楽しめる「クワトロ・グラッツィエ」など、本格的なピッツァを提供。食べたい量に合わせホール・ハーフ・クォーター(1/4)サイズを提案するほか、人が集まる機会が多い休日などに直径約35cmの特大ピッツァも販売する。

ピッツァ
ピッツァ

〈サラダや惣菜を量り売りで購入〉

「リワードキッチン」では、彩りにこだわったサラダや主菜にもなる惣菜を必要な分だけ量り売りで提供する。新たにローストビーフの品揃えを拡大し、希少部位であるトモサンカクのローストビーフを使用したメニュー提案を強化する。好評の「チーズの旨みの海老ブロサラダ」に加えて、「ひじきと揚げ豆腐のサラダ」を新たに提供する。

ローストビーフともさんかく使用
ローストビーフともさんかく使用
量り売り惣菜売り場
量り売り惣菜売り場

芳醇な磯の香りとつややかな光沢が特徴の「行徳 海苔」を使用し、焼き鮭などの具材をのせた海苔弁当は、同店舗オープンに合わせて商品開発を行った。

新たに海苔弁当を展開
新たに海苔弁当を展開

〈冷凍食品は約1,200品目を展開〉

冷凍食品は、共働き世帯の増加や単身者のライフスタイルの多様化、冷凍技術の進化を背景に需要が高まっている。同店舗では、約1,200品目展開し、簡便・時短のニーズに応える。日常使いから専門店のメニューまで揃え、ブロッコリーやほうれんそうなどの冷凍野菜、主菜と副菜をセットにした冷凍ワンプレートやパスタなど、商品を拡充。冷凍餃子のコーナーでは、市川市で作られている「元祖 オクタン餃子」を品揃えする。

〈鮮度にこだわった精肉・鮮魚コーナー〉

畜産売場では、インストアカットの肉類を増やし、通常の店舗では20%ほどのところを、50-60%とし鮮度にこだわる。ファミリー世帯が多い地域特性から、お肉のジャンボパックの品揃えを拡充。豚肉のうす切りや生姜焼き用、ステーキ用、国産若鶏など、豊富に取り揃える。

黒毛和牛なども豊富に
黒毛和牛なども豊富に

ダイエーの頃から好評だった「さつま姫牛」も引き継いで展開する。 また、「豚ロース味付トンテキ」など、フライパンで簡単に調理できる味付肉を取り揃える。

ダイエーの頃から好評な「さつま姫牛」
ダイエーの頃から好評な「さつま姫牛」

鮮魚は、豊洲市場を中心に仕入れた旬の丸魚やおすすめの鮮魚を対面鮮魚コーナーで提供する。接客販売員を常時配置し、三枚おろしや刺身などの調理でオーダーに応える。売場の魚を刺身、フライや焼き魚、唐揚げなどに調理し「魚魚炎(ととえん)」で販売する。

鮮魚売場
鮮魚売場

地場野菜やカットフルーツも豊富に品揃えし、果物売場の季節のフルーツを 使用したワッフルや杏仁豆腐などのスイーツも提供する。

地場野菜やトマトなど豊富に
地場野菜やトマトなど豊富に

〈リカー・衣料・コスメも充実〉

リカーコーナーでは、イオン限定商品や直輸入のワイン、ウィスキーを300種類以上取り扱うほか、市川市初のブルワリー「ありのみブルワリー」の「ハードスターゲイジング」や市川市産のビーツを原料とした「ビーツでつくったIPA-scarlet-」を提案する。

このほか、キッズ用品やカジュアル衣料、アジアンコスメやトレンドコスメを拡充。Z世代や幅広い客層を取り込むMDを意識した。

イオンスタイル 開店時入口付近
イオンスタイル 開店時入口付近

また同日、オープニングセレモニーが行われ、同社古澤 康之社長、市川市の田中甲市長らが出席した。

メディア向け説明会では、南関東カンパニー西千葉事業部の熊倉淳部長と、佐山幸司店長が「ダイエーから継承した200名のパートタイマーの方が即戦力となってくれている。売上も客数も以前の1.5倍を目指したい」と話した。

オープニングセレモニーテープカット
オープニングセレモニーテープカット

〈イオンスタイル市川コルトンプラザ 施設概要〉

【所在地】
千葉県市川市鬼高1丁目1-1

【駐車台数】
2,500台 (ニッケコルトンプラザ共有)

【駐輪台数】
3,000台 (ニッケコルトンプラザ共有)

【専門店数】
7店舗(うち2店舗はATM)

【営業時間】
2階フロア 食品・日用品・暮らしの品:8時~23時

イオン薬局(調剤):9時~21時

3階フロア衣料品:9時~21時(平日)、9時~22時(土・日・祝)

【休業日】
年中無休

媒体情報

食品産業新聞

時代をリードする食品の総合紙

食品産業新聞

食品・食料に関する事件、事故が発生するたびに、消費者の食品及び食品業界に対する安心・安全への関心が高っています。また、日本の人口減少が現実のものとなる一方、食品企業や食料制度のグローバル化は急ピッチで進んでいます。さらに環境問題は食料の生産、流通、加工、消費に密接に関連していくことでしょう。食品産業新聞ではこうした日々変化する食品業界の動きや、業界が直面する問題をタイムリーに取り上げ、詳細に報道するとともに、解説、提言を行っております。

創刊:
昭和26年(1951年)3月1日
発行:
昭和26年(1951年)3月1日
体裁:
ブランケット版 8~16ページ
主な読者:
食品メーカー、食品卸、食品量販店(スーパー、コンビニエンスストアなど)、商社、外食、行政機関など
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