1000通り以上の「ジェリコ」を武器に――コメダ新業態「ジェリコ堂」が関東初進出

「ブルーベリージェリー&ブルーベリーラッシー」Lサイズ わらびもちトッピング(940円)
「ブルーベリージェリー&ブルーベリーラッシー」Lサイズ わらびもちトッピング(940円)

〈関東初の「ジェリコ堂」、池袋にオープン〉

「コメダ珈琲店」などを展開する株式会社コメダは11月14日、池袋に「ジェリコ堂 サンシャインシティアルパ店」をオープンした。

「ジェリコ堂」は、コメダの新業態となるスタンド喫茶で、ドリンクにゼリーを合わせた「ジェリコ」を1000通り以上の組み合わせで楽しめる。今回オープンした同店は国内3店舗目で、関東では初出店となる。

「ジェリコ堂 サンシャインシティアルパ店」(写真はオープン前の11月13日撮影)
「ジェリコ堂 サンシャインシティアルパ店」(写真はオープン前の11月13日撮影)

〈10~20坪で出店可能、成長戦略の新軸に〉

「コメダ珈琲店」が出店にはある程度のスペースを必要とするのに対し、「ジェリコ堂」は10~20坪の省スペースでの出店が可能。フランチャイズ展開も視野に入れることで、コメダグループとしての成長力強化を目指す。

〈コメダ人気商品「ジェリコ」から誕生した新業態〉

ジェリコ堂では、ドリンクとゼリー、ホイップ、トッピングを組み合わせることで自分好みの1杯を作れる。レギュラーサイズの価格帯は税込630~780円(トッピングなし)。

「ジェリコ」はもともと、2014年からコメダ珈琲店で販売されている人気商品だ。アイスコーヒーにコーヒーゼリーを合わせ、ホイップをのせたデザートドリンクで、定番のほか季節限定のコラボ商品も展開してきた。バリエーションを広げやすく、コメダらしさもあることから、新業態として「ジェリコ堂」を開発した。

コメダ珈琲店で販売している「ジェリコ 元祖」590~830円
コメダ珈琲店で販売している「ジェリコ 元祖」590~830円

2024年10月には香港に1号店「香港青衣店」をオープン。2025年4月3日に国内1号店「栄オアシス21店」(愛知県名古屋市)、4月24日に国内2号店「御在所サービスエリア(下り線)店」(三重県四日市市)を出店している。

〈ゼリー・ドリンク×ホイップで組み合わせ1000通り以上〉

「ジェリコ堂」では、コメダ珈琲店では提供していないオリジナルの「ジェリコ」を扱う。コーヒーが苦手な人でも楽しめるよう、フルーツゼリー×ラッシーなど、多様なフレーバーを取りそろえる。「ジェリコ堂」のために開発したゼリーとホイップを使用するなど、既存の「ジェリコ」との差別化も図った。

「ジェリコ堂」提供メニューの一例
「ジェリコ堂」提供メニューの一例

店内で仕込む5種類のゼリーは、「珈琲ジェリー」「紅茶ジェリー」「ストロベリージェリー」「マンゴージェリー」「ブルーベリージェリー」。各ゼリーに合うドリンクを組み合わせ、「珈琲ジェリー×アイスコーヒー」「紅茶ジェリー×アールグレイティー」「ストロベリージェリー×いちごミルク」など、27種類(うち2種は季節限定)から選べる。

ドリンクを選択後、ホイップは3種類から選ぶ。「ミルクホイップ」「チョコホイップ」「抹茶ホイップ」(西尾産抹茶使用)のほか、ホイップなし(-80円)にも対応する。ホイップは、ガスを使ってふんわりとした仕上げるエスプーマという製法で仕上げた。

「ジェリコ堂 サンシャインシティアルパ店」
「ジェリコ堂 サンシャインシティアルパ店」

甘さも「少なめ」「ふつう」「多め」の3段階(一部商品は選択肢が異なる)。追加トッピングとして「玄米あられ」(20円)、「黒みつ」(50円)、「わらびもち」「小倉あん」(各100円)も選べる。

また、「ジェリコ」以外にも、「コメダブレンド」「ミルクコーヒー」など9種類のドリンクも販売する。

コメダの担当者は「ジェリコ堂」開発の理由について、多様化する“くつろぎ”ニーズへの対応だと説明。時間・場所・シーンを問わず利用しやすいよう、スタンド喫茶形式を採用した。コメダグループの新たな成長エンジンとして位置付けている。

今後の出店については「まずは国内3店舗で反応を見ながら判断し、フランチャイズ展開も検討していく」とした。

〈「ジェリコ堂 サンシャインシティアルパ店」概要〉

◆所在地
東京都豊島区東池袋3丁目1番2号 サンシャインシティ専門店街アルパB1

◆営業時間
10:00~22:00

◆定休日
施設の休業日に準ずる

◆サービス形態
テイクアウト ※イートインスペースあり(5卓10席)

オンラインショップで人気のコメダの雑貨も販売(ジェリコ堂 サンシャインシティアルパ店)
オンラインショップで人気のコメダの雑貨も販売(ジェリコ堂 サンシャインシティアルパ店)
媒体情報

食品産業新聞

時代をリードする食品の総合紙

食品産業新聞

食品・食料に関する事件、事故が発生するたびに、消費者の食品及び食品業界に対する安心・安全への関心が高っています。また、日本の人口減少が現実のものとなる一方、食品企業や食料制度のグローバル化は急ピッチで進んでいます。さらに環境問題は食料の生産、流通、加工、消費に密接に関連していくことでしょう。食品産業新聞ではこうした日々変化する食品業界の動きや、業界が直面する問題をタイムリーに取り上げ、詳細に報道するとともに、解説、提言を行っております。

創刊:
昭和26年(1951年)3月1日
発行:
昭和26年(1951年)3月1日
体裁:
ブランケット版 8~16ページ
主な読者:
食品メーカー、食品卸、食品量販店(スーパー、コンビニエンスストアなど)、商社、外食、行政機関など
発送:
東京、大阪の主要部は直配(当日朝配達)、その他地域は第3種郵便による配送
購読料:
3ヵ月=税込15,811円、6ヵ月=税込30,305円、1年=税込57,974円