くふうトクバイ主催「全国スーパーマーケット おいしいもの総選挙 2025」結果発表
〈地域の生活に根差したスーパーマーケットならではの商品力集結〉
チラシ・買い物情報サービス「トクバイ」を運営するくふうカンパニーは、「全国スーパーマーケット おいしいもの総選挙 2025」の結果を、11月13日に発表した。
同企画は「日本のおいしいものは、地元のスーパーにある‼」をキーメッセージに行うスーパーマーケットグルメの祭典で、全国のスーパーマーケットから自慢の惣菜やスイーツなどを集め生活者が投票する。
4回目となる今回は、9月8日~30日の投票期間で、合計381商品がエントリーし、22万票を超える過去最高の投票数だった。

今年多くの人の暮らしに大きな影響を与えたのは、なんといっても「物価高」。今回の受賞結果は、厳しい状況下でも、「おいしく、楽しく暮らしたい」と願う生活者たちの創意工夫と熱い想いと、生活者の暮らしをサポートしたいという、地域に根差したスーパーマーケットの企業努力が集結したことを示している。
「デリカ」「スイーツ」「グロサリー」「生鮮・日配」「観光商品」の5つの部門で行われ、5部門の最高金賞には、【デリカ部門】フジグループ(広島県)の「十品目のおばあちゃん巻き」(税込753円)が選ばれた。
【スイーツ部門】は、スーパーマーケットバロー(岐阜県)の「北欧アップルパイ」(税込540円)、【グロサリー部門】は、週末びっくり市(山形県)の「ガリスパ!(ガーリックスパイス)」(税込463円)、【生鮮・日配部門】は、フジグループの「じゅわっとジューシー生ハンバーグ」(税込2個429円)、【観光商品部門】は、角上魚類(新潟県)の「四色丼」(税込1,200円)が選ばれた。

全部門の最高金賞の商品から選ばれる「おいしいもの総選挙2025」最高グランプリには、デリカ部門の「十品目のおばあちゃん巻き」が選ばれた。
なお、3年連続でグロサリー部門の最高金賞に選ばれた週末びっくり市の「ガリスパ!(ガーリックスパイス)」は殿堂入りが決定した。

今年の総選挙の大きな特徴は、驚きの安さを実現した商品が多数エントリーされていたことだ。138円のスーパー玉出(大阪府)の「スーパー玉出のモーニングセット」、角上魚類(新潟県)の「四色丼」は、うに・いくら・えび・ねぎとろがたっぷり載って1,200円など求めやすい価格を実現している点が、圧倒的な支持を得た要因の一つといえる。
また進化した「スイーツ」も支持を広げている。物価高が続くと、生活者は外食や高級品への出費を抑える傾向が強まる。その反動として、日常生活の中での手軽な「プチ贅沢」や「自分へのご褒美」には費用をかけたいと願う人が増える中、スーパーマーケットのスイーツは、専門店に比べて安価でありながら、十分な満足感を提供し、急速に支持を広げている。エコスグループ(東京都)の「バナナをまるごと1本! チョコバナナクレープ」(538円)など手ごろな価格のスイーツが支持を得た。今後、競争の激しいスーパーマーケット業界において、スイーツは他社との差別化を図るための強力な武器になりうるともいえそうだ。
物価高は共働き世帯の増加傾向を後押しする中で、家事・料理の時短化が求められていることもあり、生鮮・日配部門の最高金賞・金賞の3つが半調理品だったことも特徴的だ。
ハローズ(岡山県)の「鮭のちゃんちゃん焼き」(322円)など素材と味にこだわりつつ、加熱のみ自宅で行うことで簡単ながら出来たてを食卓で味わえる工夫が随所にある。
焼く、煮るなど最終調理のみだが手を加えることで“作らない”罪悪感も解消する。
今回、最高グランプリを受賞したフジ「十品目のおばあちゃん巻き」には、心温まるエモーショナルなコメントが多数寄せられた。「実家の母が生前よく巻き寿司を作ってくれたのですが、これを食べると思い出す」などだ。

こうした滋味溢れる味わいの商品こそが、様々なシーンで活用され、家族の食卓の思い出や歴史につながり、その家族の定番の味、そしてその地域の定番の味として、ベストセラー・ロングセラーを生み出していく。これこそ、地域の生活に根差したスーパーマーケットならではの商品力といえるのではないか。







