Umios、JR東日本・東京大学・Phicと協創で「umios Planet」始動
〈第一弾として未・低利用魚のクロダイを使った缶詰を発売〉
Umios(ウミオス)はJR東日本、東京大学らと連携し、サイエンスの力を活用して海を中心とする「地球益」の実現を目指す、産官学連携プロジェクト「umios Planet」を立ち上げた。その思想を具現化する第一弾商品として9日、未・低利用魚のクロダイを使った缶詰を発売。地域や時期によっては適正な価格がつきにくいクロダイを、フランス発祥の伝統食であるリエットに加工し、缶詰として開発したもので、資源ロスと漁業者の収益拡大、生活者に向けては新しい魚食機会の創出につなげていく。

近年、地球温暖化の進行や生態系のバランスの崩れ、持続可能なタンパク質の提供危機など様々な社会課題、地球課題が顕在化してきている。こうした課題解決に向け同社はこのほど、東日本旅客鉄道(JR東日本)、東京大学プラネタリーヘルス研究機構、合同会社プラネタリーヘルス・イノベーションセンター(Phic)と連携し、Umiosのパーパス「For the ocean, for life(海といのちの未来をつくる)」を象徴的に体現するブランド「umios Planet」の本格始動を開始した。
「umios Planet」は、JR東日本とUmios(旧マルハニチロ)、東京大学の三者が2024年5月に発表した人と地球にやさしい食「プラネタリーヘルスダイエット」の思想を基盤とし、日本パスツール研究所の傘下の組織であるPhicがハブとなって構想を進めてきたプロジェクト。Umiosが有する食の供給力、JR東日本の豊富な顧客接点、東京大学の多様で先端的なサイエンスの知、Phicが強みとするグローバル動向への洞察を掛け合わせ、地球・消費者・漁業従事者の“三方よし”を実現する持続的なバリューサイクルを構築し、プラネタリーヘルス(地球益)への貢献を目指すとしている。
同プロジェクトの概要を説明する記者会見が9日、Umios高輪本社で開かれた。会見に登壇したUmiosの安田大助社長は、「人だけでなく、地球全体が健康になれるような食を届け、次の世代につないでいくことが我々の重要な責務であると考える」とし、「単なる商品開発だけでなく、海から始まる新たな価値創造、これによって人と地球の健康に貢献していきたい」と意気込みを語った。プロジェクトを取りまとめる古田昌代執行役員は、「人だけでなく、ペットや魚に生き物が健やかなつながることを目指している」と説明し、クロダイを使った缶詰以外にもフィッシュソーセージ、出汁などの開発も視野にいれていくという。会見には、JR東日本、東京大学、Phic、水産庁の担当者らも出席した。
クロダイを活用した缶詰「くろだいのリエット」は、「カポナータ」「グリーンペッパー」「スパイシーチリビーンズ」「ウィスキー仕立て」の4種類。各70g、価格は税抜870円。販売場所は、Umios公式通販サイト「umiosマーケット」、ニュウマン高輪 THE LINKPILLAR 1 NORTH 2Fにある「La Vinotheque ニュウマン高輪店」他。
このうち「くろだいのリエット カポナータ」は、クロダイと揚げなす、ズッキーニ、ピーマンなどの野菜を、ケーパーとオリーブオイルで味付けしたトマトソースで煮込み、リエット風に仕立てた。ワインビネガーのほどよい酸味も楽しめる。4種類ともワインなどのアルコールとの相性がよく、ホームパーティーやピクニックで楽しめるリエット缶詰へと昇華させている。
〈冷食日報 2026年4月10日付〉







