叙々苑がステーキ専門店「ステーキJJ」を本格展開 横浜に神奈川県初出店、ランチ4200円~・和牛コース8800円~

和牛サーロインステーキ150g
和牛サーロインステーキ150g

焼肉店「叙々苑」を展開する叙々苑は8月19日、ステーキ専門店「叙々苑 ステーキJJ 横浜ハマボール店」を神奈川県横浜市にオープンした。

両国国技館前店、麻布十番店に続く3店舗目で、神奈川県への出店は初めて。創業50周年の節目に、焼肉で培った肉の仕入れや調理、味付けのノウハウを生かした新業態として本格展開を始める。

8月27日には同店でメディア試食会を開催し、和牛サーロインステーキを中心としたコース料理を披露した。

〈創業50周年、焼肉で培った「肉の強み」をステーキへ〉

叙々苑は1976年4月創業。「良質吟味、おいしさが最良のサービス」を理念に、上質な素材の選定から味付け、盛り付け、提供のタイミング、接客や店内の雰囲気まで含めた「おいしさ」を追求してきた。

「ステーキJJ」は、そうした叙々苑の強みを焼肉とは異なる形で提供する新業態。1号店の両国国技館前店、2号店の麻布十番店で検証を重ね、今回の横浜店から本格的な展開に乗り出す。

叙々苑取締役企画営業部長の松崎彰氏は、ステーキ業態への参入について、焼肉とステーキはいずれも牛肉を扱う料理であり、これまで培ってきた肉の仕入れや味付けのノウハウを生かせる点を挙げた。

叙々苑 取締役企画営業部長の松崎氏
叙々苑 取締役企画営業部長の松崎氏

焼肉で使用する牛肉は全店で一定量を仕入れており、肉の品質には自信があるという。加えて、焼肉のたれやサラダのたれなど、食材に合わせた味付けについても長年研究してきた。

「一品料理についても、これまで職人が培ってきた技術があります。ステーキという新しいジャンルでも、そうした力を生かして、さらに新しい料理を提案できるのではないかと考えています」(松崎氏)

今回の横浜店は、既存の「叙々苑 横浜ハマボール店」の一部を改装して出店。隣接する焼肉業態とステーキ業態を使い分けられるほか、スタッフが両店舗を行き来できる運営上のメリットもあるという。

〈焼肉よりコンパクトな店舗運営、「ハレの日」需要を想定〉

ステーキJJは、焼肉店に比べて客席側の設備をコンパクトにできる点も特徴だ。

焼肉店のように客席で肉を焼かないため、各テーブルに焼き台や換気設備を設ける必要がない。その分、厨房にはグリルスペースを広く確保している。

松崎氏によると、両国店と麻布十番店では、ビジネスの接待需要よりもプライベート需要が多いという。横浜店についても、記念日などの「ハレの日」を中心とした利用を想定する。

価格帯については、ホテルなどのステーキ・鉄板焼き店と比較して利用しやすい価格設定を意識。客単価は「1万円から1万5000円程度」を想定しているとした。

叙々苑 ステーキJJ 横浜ハマボール店
叙々苑 ステーキJJ 横浜ハマボール店

〈和牛サーロイン150gのコース8800円、ランチ4200円から〉

ステーキJJでは、和牛や国産牛のサーロイン、ヒレなどを使用したステーキを提供。シャトーブリアンなど希少部位も用意する。

コースは「国産牛サーロインコース」150g・7900円~、「和牛サーロインコース」150g・8800円~、「和牛ヒレコース」150g・1万2300円~。

和牛サーロインコース150g
和牛サーロインコース150g

単品では「和牛サーロインステーキ」が100g・4300円、150g・6300円、200g・8400円、250g・1万500円。「和牛ヒレステーキ」は100g・6600円、150g・9800円、200g・1万2800円、250g・1万5800円、300g・1万9000円。シャトーブリアンステーキは160g・1万7500円。

ランチでは「JJステーキランチ」160g・4200円を用意。ニュージーランド産リブロースに、ライスまたはトースト、サラダ、スープ、ドリンクを組み合わせる。

このほか、「国産牛サーロインステーキランチ」150g・5900円、200g・7700円、「ハンバーグステーキランチ」3000円、「ビーフシチューランチ」2800円なども提供する。

ステーキ以外にも、叙々苑で人気の「叙々苑サラダ」やキムチなどをラインアップ。「牛肉のカルパッチョ」2200円、「ビーフシチュー」2300円、「イチジクバター」1000円などのアラカルトも用意する。

※価格表記はすべて税込。

和牛のカルパッチョ、ビーフシチュー、シュリンプカクテルなど
和牛のカルパッチョ、ビーフシチュー、シュリンプカクテルなど

〈試食会では和牛サーロイン150g、8800円のコースを提供〉

メディア試食会では、「和牛サーロインコース」150gのコースを提供した。

コース内容は、シュリンプカクテル、トマトのマリネ、ポテトサラダのオードブル3点盛り、叙々苑サラダ、ホタテのソテー、とうもろこしポタージュ、和牛サーロインステーキ150g、ライスまたはトースト、アイスクリーム、ドリンク。アイスクリームは追加300円で「JJチーズケーキ」に変更できる。

オードブル3点盛
オードブル3点盛

実際に試食すると、主役の和牛サーロインは肉の味わいと焼き加減が印象的だった。前菜のシュリンプカクテル、トマトのマリネ、ポテトサラダも丁寧に仕上げられており、冷製とうもろこしポタージュは濃厚な味わい。ステーキだけでなく、コース全体の満足感を意識した内容となっていた。

日常的な食事としてはやや高価格帯だが、和牛サーロイン150gに前菜、サラダ、スープ、主食、デザート、ドリンクまで付いて8800円。記念日などの「特別な日の食事」として考えると、昨今の外食価格を踏まえても、価格と内容のバランスが取れたコースといえそうだ。

〈「ステーキでも叙々苑のおいしさを」今後の展開は慎重に〉

ステーキJJは、単にステーキを提供する新業態ではなく、焼肉で培った「肉の目利き」「仕入れ」「調理」「味付け」といった叙々苑の強みを、新たな料理ジャンルに展開する取り組みといえる。

松崎氏は今後の出店について、「まずは繁盛店にすることが重要」とし、現時点で具体的な店舗数などは定めていないと説明。既存店での反応を見ながら、今後の展開を判断する考えを示した。

一方、ステーキは焼肉に比べて客席側の設備をコンパクトにできるため、物件の選択肢を広げやすいというメリットもある。今後、どのような立地・規模で業態を広げていくのかも注目される。

料理部の東日本エリアマネージャーでステーキJJを担当する荘司浩之氏は、試食会で「叙々苑といえば焼肉のイメージが強いと思いますが、ステーキでも叙々苑のおいしさを提供していきたい」と説明した。

創業50周年を迎えた叙々苑が、焼肉で築いたブランド力と肉のノウハウを生かして挑戦するステーキ専門店。焼肉とは異なる形で「叙々苑の肉」を楽しむ新たな選択肢として、今後の店舗展開にも注目が集まりそうだ。

叙々苑 ステーキJJ 横浜ハマボール店
叙々苑 ステーキJJ 横浜ハマボール店
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