むぎ茶ナンバーワンの伊藤園がむぎを活かした食生活「むぎのある暮らし」を提案、「オーツ麦ブレンドティー」発売とプロジェクト第2弾「オートミールで食べるスープカレーセット」の応援購入開始

プロジェクト第2弾「むぎのある暮らし オートミールで食べるスープカレーセット」と「むぎのある暮らし オーツ麦ブレンドティー」
プロジェクト第2弾「むぎのある暮らし オートミールで食べるスープカレーセット」と「むぎのある暮らし オーツ麦ブレンドティー」

伊藤園は6月26日、「むぎのある暮らし オートミールで食べるスープカレーセット」(4食入り/3480円税込・他3品)を開発し、応援購入サービス「Makuake」を通じてクラウドファンディングで応援者に届ける取り組みを開始した。これは、むぎの力でココロとカラダにおいしいひとときを贈ることを目指すD2C(事業者が直接消費者へ販売する)ブランド「むぎのある暮らし」のプロジェクト第2弾となっている。さらに、同日から「むぎのある暮らしオーツ麦ブレンドティー」(650mlPET/162円税込)を全国・全業態で発売している。

「むぎのある暮らし」によるプロジェクトは、2022年9月に立ち上げられた。第1弾では「焙煎オートミール茶漬け」を「Makuake」で展開し、クラウドファンディングは目標金額を達成したという。むぎを活かして“飲む”から“食べる”までの食生活を提案することにより、心地よい暮らしを広げ、生活者にとって健康的で豊かな暮らしを応援するねらいだ。

その柱の取り組みが、オートミールのコメ化を目指し、主食として定着させるというもの。むぎ茶ナンバーワンブランドの「健康ミネラルむぎ茶」を展開している伊藤園だからこそ、長年蓄えた焙煎技術によりオートミールをおいしくできることが差別化ポイントだ。

伊藤園は、6月17日に発売前イベントを北欧カルチャーの発信基地である「ヒュパ・マトカ」で開催した。フィンランド出身で「ヒュパ・マトカ」プロジェクトマネージャーのノーラ・シロラさんが北欧の食文化を、伊藤園マーケティング本部の根本有里さんが“むぎのある暮らし”の魅力を語った。

発売前イベントを北欧カルチャーの発信基地である「ヒュパ・マトカ」で開催
発売前イベントを北欧カルチャーの発信基地である「ヒュパ・マトカ」で開催

ノーラさんによれば、フィンランド人はオーツ麦を日常的に食べているという。日本でも直近の市場が約3倍に伸長するなど人気の高まっているオートミール(オーツ麦を食べやすく加工したもの)のほか、ライ麦パンや健康に良いスナック、コーヒーへミルク代わりにオーツミルクを入れることも多いという。

ノーラさんは、オーツ麦について次のように語る。「フィンランドの食文化では、多くの人が毎朝オートミールを食べています。腹持ちが良くて、健康に良いので安心です。電子レンジで、水とオートミールと塩を混ぜて4分程度温めると出来上がります。トッピングなどいろいろアレンジもできます」。

根本さんは、伊藤園でむぎ茶を担当してからむぎの魅力に魅せられ、毎日オートミールを食べるようになったという。最初は仕事として食べていたが、徐々に麦を食べることで前向きになり、体が軽くなったことなどもあって、「むぎのある暮らし」のプロジェクトを立ち上げたという。

根本さんは参加者に次のように語る。「むぎは収穫や繁栄の象徴とされ、古来から大切にされてきました。そして、オーツ麦やライ麦は、もともと小麦の畑の雑草だったため、とても生命力が強く、さらに栄養価が高くておいしい。そのようなむぎを生かして皆さまの暮らしに貢献したいです。むぎに関わる人たちの、むぎに対する愛情も伝えられたらと思います」。

イベントに登壇したノーラさん(左)と根本さん
イベントに登壇したノーラさん(左)と根本さん

会場では、26日に発売される新商品のブレンドティーとスープカレーの試食・試飲も行われた。今回、北欧の暮らしを紹介する店舗で実施したのは、“日々を大切に、心地よい暮らし”を大切にする点が「むぎのある暮らし」と親和性が高いためだという。

「むぎのある暮らし オーツ麦ブレンドティー」は、大麦にやわらかな香りの“殻付きオーツ麦”、軽い香ばしさの“殻無しオーツ麦”、自然な甘みの“圧ぺんオーツ麦”をブレンドすることでやわらかな飲み心地を引き出したという。

パッケージは、フィンランドのグラフィックデザイナーであるアヌ・サーリさんが担当した。アヌさんは、ビデオメッセージで登場し、「お茶が大好きなので、今回のコラボはとても嬉しく光栄です」と話した。なお、オーツ麦は、昔からツバメのしっぽに似ているとされていることから、パッケージにはオーツ麦とツバメを描いているという。

根本さんは、次のように思いを語る。「忙しい日々を過ごしていると、森の中で深呼吸したくなったり、青い空を見てどこか遠くへ行きたくなることがあると思います。そんな思いを持たれる方々に、飲んだことで前向きになっていただきたいと思い、開発しました」。

「むぎのある暮らし オートミールで食べるスープカレーセット」は、1週間の活動を応援するため2種類を用意したとする。「むぎのある暮らし 水曜日のスパイシースープカレー」は、ピリッとスパイス香る辛口カレー。トマトベースに10種類のスパイスとハーブをブレンドした。「むぎのある暮らし 土曜日のオーツミルクスープカレー」は、オーツミルクをベースにしたからだにやさしいカレー。クリーミーでありながらスパイスとハーブが効いた爽やかな味わいという。

どちらも、オートミールにスープカレーを合わせることで、オートミールの中まで味わいが染みこみ、おいしさと食感が増すことが特徴。なお、オリジナルオートミールは、日本食品製造社との共同開発したスープカレーに合う設計にしたとしている。

伊藤園は「むぎのある暮らし」ブランドを育成するため、6月から公式インスタグラムを開設し、オフィス街では働く女性のランチをターゲットにキッチンカーを展開したり、「オーツ麦ブレンドティー」のサンプリングを行う。むぎで、いつもの暮らしを心地よくする考えだ。

伊藤園「むぎのある暮らしオーツ麦ブレンドティー」
伊藤園「むぎのある暮らしオーツ麦ブレンドティー」
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