「ミロ ミルクinスティック」発売、牛乳いらずの簡便性を訴求/ネスレ日本

「ネスレ ミロ ミルクin スティック」
「ネスレ ミロ ミルクin スティック」

ネスレ日本は9月1日、水やお湯を注いで混ぜるだけでできる大麦飲料「ネスレ ミロ ミルクin スティック」を発売する。携帯しやすい個包装で、牛乳のいらない簡便性が特徴。4本入りで税込300円。

近年、「ミロ」を飲用する大人が増加する中で、牛乳がない場合のほか、職場や外出先にいる場合でも「ミロ」を楽しみたいという、簡便性を求めるユーザーの声に応えた。

「ミロ」は、成長期の子どもの栄養補給を目的として、1934年にオーストラリアで発売され、日本では1973年から発売されている。2020年7月から女性に不足しがちな“鉄”に注目が集まって以来、現在では幅広い世代に飲用されているという。

1973年の日本発売当初の瓶と、1995年当時のスポーツイラストをモチーフにした瓶
1973年の日本発売当初の瓶と、1995年当時のスポーツイラストをモチーフにした瓶

同社は、2019年から3年間の「ミロ」購入率の成長率について、子どものいる家庭では約2.5倍だったが、子どものいない家庭は約3.5倍と、大人の飲用がより増加しているとした。

大人の飲用が増えるなかで、ネスレ日本には「牛乳がなくても『ミロ』が飲めたら」という声が多く寄せられたという。そこで同社は、従来のココアカテゴリー製品では難しかった“冷たい水にもサッと溶ける”を主軸に、1年半以上かけて製品を開発したという。

ネスレ日本飲料事業本部の中濱航太さんは、8月29日の製品発表会で製品開発について次のように語った。「苦労した点は、牛乳を使わずに手軽に『ミロ』の味わいを作ることと、冷たい水にサッと溶けるようにすることだった。配合を細かく調整し、水に溶けやすくなるよう、さまざまな製造工程を検証した。メインターゲットは大人世代で、その方たちの幼少期の記憶を刺激できるような製品になったと感じている」

ネスレ日本 中濱さん
ネスレ日本 中濱さん
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