コカ・コーラ ボトラーズジャパン、メガDCを中心とした物流の社会課題解決への活動【食品産業技術功労賞】

第53回食品産業技術功労賞 サステナビリティ部門
第53回食品産業技術功労賞 サステナビリティ部門

コカ・コーラボトラーズジャパンは、メガDC(自動物流センター)の活用により、セールスセンターで在庫管理の省人化を進め、ピッキング作業などを不要にした。物流問題が注目される中、清涼飲料トップ企業が物流ネットワークの最適化と物流業務の負荷軽減の活動を推進している。

コカ・コーラボトラーズジャパンでは、コカ・コーラ国内最大級の製品保管容量と出荷能力を持つ基幹拠点として、2021年2月に埼玉工場敷地内(埼玉県吉見町)に埼玉メガDC、2022年7月に明石工場敷地内(兵庫県明石市)に明石メガDCを稼働した。製品保管数量はそれぞれ約6万パレット。首都圏及び近畿圏の物流体制を支えている。

各セールスセンターで行う仕分けやピッキングなどの物流業務、在庫保管を1か所に集約してタイムリーに製品を届けられることが特徴。設備の自動化も進めて倉庫作業も減らし、スタッフの省人化につなげた。

なお、S&OP(販売事業計画)の精度向上も、需要の増減に対し在庫水準やSCM(原材料の調達から製造・販売までを一元管理し、全工程を最適化するための経営管理手法)の最適化を図れるため、業務負荷改善につながっている。

この「メガDCを中心とした物流の社会課題解決への活動」は、第53回 食品産業技術功労賞「サステナビリティ部門」を受賞した。

なお「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2023年時点)。

「第53回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)は、一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美、独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興、日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛、食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹。

〈食品産業新聞 2023年12月4日付より〉

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昭和26年(1951年)3月1日
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