キリマンジャロコーヒーの魅力語るイベント開催、生産国のタンザニア大使館で文化体験/伊藤園・タリーズコーヒージャパン

(左から)南川副部長、相澤ブランドマネジャー、ルヴァンダ大使
(左から)南川副部長、相澤ブランドマネジャー、ルヴァンダ大使

伊藤園とタリーズコーヒージャパンは3月14日、「TULLY’Sオンラインカフェ」会員20人を招き、「タリーズコーヒー×タンザニア大使館 キリマンジャロコーヒー」をタンザニア大使館(東京都世田谷区)で開催した。

大使館職員と民族衣装を着用した参加者
大使館職員と民族衣装を着用した参加者

これは、ボトル缶コーヒーやショップなどで、キリマンジャロのコーヒー豆を使用する両社が、タリーズコーヒーのファンに対し、その生産国であるタンザニアの文化に触れもらい、両国の友好を深め、もっとキリマンジャロを好きになってもらうねらい。

キリマンジャロは、タンザニアで栽培されたアラビカ豆を指す名称で、名前の由来は同国のキリマンジャロ山脈だという。参加者は、キリマンジャロのおいしい淹れ方体験のほか、同大使館のシェフが用意した食事やお菓子を食べて歓談したり、民族衣装の「カンガ」着用体験などを行った。

コーヒーの淹れ方講座も開かれた
タリーズコーヒージャパンによるコーヒーの淹れ方講座も開かれた

タンザニア連合共和国大使館のバラカ・H・ルヴァンダ特命全権大使は、「キリマンジャロというブランドが、日本で確立されていることを大変嬉しく思う。今後ますます人気が高まることを願っている」と歓待した。 

タンザニアは、日本へ1万6901t(2022年)のコーヒーを輸出しており、日本のコーヒー輸入量の22%を占めている。だが、世界のコーヒー生産量に占める割合はわずか約0.7%の希少豆である。 

タリーズコーヒーは、長年にわたり同国との関係を築き、定期的に生産地を訪れ、コーヒー豆の品質向上のための取り組みを生産者と一緒に続けてきた。今回、伊藤園の輸入先の農園を訪問した同社原料部の南川剛士副部長は、「農園の丁寧な管理によって栽培された豆なので、しっかりしたコクがありながらほのかな甘みやすっきりとした後味を楽しめる」とした。 

伊藤園の「TULLY’S COFFEE」ブランドは、市場が厳しい中で販売を伸ばしているが、牽引するのは無糖ブラックの「TULLY’S COFFEE BARISTA’S BLACK」と「TULLY’S COFFEE BARISTA’S 無糖LATTE」に加え、第3の柱の「TULLY’S COFFEE BARISTA’S BLACK キリマンジャロ」だという。同商品は華やかな香りで20~30代に支持されており、3月18日に刷新した。  

伊藤園によると、コーヒーに華やかな香りを求め、また豆の産地にこだわりを持つコーヒーユーザーが増えていることから、今春は、他にも家庭用でキャップ付き紙容器1000mlを発売するほか、ポットに一晩浸けるだけでまろやかですっきりした水出しコーヒーを楽しめる「TULLY’S COFFEE BARISTA’S ROAST 水出しコーヒーバッグ キリマンジャロブレンド」(4袋入)も発売する。タリーズのショップでも、キリマンジャロのアイスコーヒーやビーンズを展開する予定だ。

伊藤園マーケティング本部コーヒーブランドグループの相澤治ブランドマネジャーは、「相澤治ブランドマネジャーは、「新商品の発売に加え、ショップでもキリマンジャロコーヒーを強力に展開する。当社とタリーズコーヒー(ショップ)の連携を通じて産地とお客様をつなぎ、ブランドの価値をさらに高めていく」と語った。

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