若年層への啓発活動に注力/サントリー食品インターナショナル「『ウォーター・ポジティブ』の取り組み」【食品産業技術功労賞】

サントリー食品インターナショナルは、2023年12月に水を未来まで守り育むことやその大切さを伝えるため、「水のサステナビリティ」の活動方針を発表。取水量以上の水を水系に育むことを意味する「ウォーター・ポジティブ」の実現に向けた国内外の活動を一層強化すると宣言した。
24年8月から「サントリー天然水」から“次世代ウォーター・ポジティブ プロジェクト”を開始し、「ウォーター・ポジティブ」活動を発信している。子どもたちが未来の水資源への気づきを促すねらい。これまでの小学生以下を対象にした活動を強化し、さらに高校生による「ウォーターポジティ部」を発足して、水資源の大切さの興味喚起・理解促進を図っている。
サントリーグループは、03年から「サントリー 天然水の森」活動を開始し、水源地の森を保全・再生してきた。
24年8月現在の涵養面積は26カ所、1万2,000ha超。国内工場で汲み上げる水の地下水量の2倍以上の涵養を達成している。
「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2024年時点)。
「第54回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)
▽一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆
▽国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也
▽国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美
▽独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央
▽独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興
▽日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛
▽食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹
〈食品産業新聞 2024年12月2日付より〉