「UCC COFFEE FES.2025」開催、コーヒーの魅力を“体験”で伝える試み 世界初の缶コーヒーや水素焙煎の比較試飲などで盛況/UCCコーヒーアカデミー

「DRIP POD YOUBI」を紹介する中井講師(右)と村田果穂講師(中央)
「DRIP POD YOUBI」を紹介する中井講師(右)と村田果穂講師(中央)

UCCコーヒーアカデミーは5月23・24日の2日間、東京・港区のUCCコーヒーアカデミー東京校で「UCC COFFEE FES.2025」を開催した。コーヒーの多様な楽しみ方を体験型で紹介する同イベントは、従来のアカデミー来訪者向けプログラムとは異なり、一般層にも広く門戸を開いた企画として実施された。

UCCの歴史と技術を軸に、ブランドの魅力や製品の飲み比べを通じてコーヒーの奥深さに触れられる内容で、初日から盛況を見せた。UCCコーヒーアカデミー講師の中井千香子氏は、「今回はUCCコーヒーアカデミーを知らない方にも楽しんでいただけるよう、製品の飲み比べなどの“体験”を重視した内容にした。想定を上回る来場があり、アカデミーを初めて知ったという声も多かった」と語る。

「飲まないコーヒー“YOINED(ヨインド)"」の体験ブース
「飲まないコーヒー“YOINED(ヨインド)”」の体験ブース

会場では、世界初の缶コーヒーである「UCCミルクコーヒー」の復刻缶を含む3種飲み比べや水素焙煎によるコーヒーの試飲、香りの余韻など、丸ごとコーヒーを楽しめる「飲まないコーヒー“YOINED(ヨインド)”」の体験ブースなどが設置された。

世界初の缶コーヒー「UCCミルクコーヒー」の復刻缶を含む3種飲み比べ
世界初の缶コーヒー「UCCミルクコーヒー」の復刻缶を含む3種飲み比べ
水で丁寧に淹れる"水淹れコーヒー"の比較試飲
水で丁寧に淹れる”水淹れコーヒー”の比較試飲

また、UCCが提案する水で丁寧に淹れる”水淹れコーヒー”の試飲や、スマートフォンアプリと連携した家庭用マシン「DRIP POD YOUBI(ドリップポッド ヨウビ)」の体験展示も行われた。講師の村田果穂氏や、土井克朗氏も会場に立って参加者からの質問に答えるなど、コーヒーの面白さに触れられる機会となった。

「DRIP POD」の比較試飲を実施
「DRIP POD」も比較試飲を実施

ドリップポッドに関しても高い関心が寄せられ、試飲コーナーは賑わった。担当者は10周年を迎えた同ブランドについて、「利用者から“おいしい”との声が多く寄せられ、確かな手応えを感じている」と話す。新マシンや記念カプセルの発売、販売チャネルの拡大を通じてユーザー数も順調に増加しているという。

中でもBluetooth対応の新モデル「DRIP POD YOUBI」は、レシピ提案機能や洗練されたデザインでファン層を広げており、「単なるコーヒー抽出にとどまらず、使う楽しさまで届けることができるのが強み」と語った。

中井氏は「手軽に高品質なコーヒーを楽しみたいというニーズが高まる中で、私たちはコーヒーを“提供する側の責任”として、お客様に最適な状態で届けることが使命だと考えている。これからもおいしさを追求していく」と語り、業界全体の品質維持と市場活性化にも意欲を語った。

イベントは昨年10月にも開催されており、今回はアカデミー来訪者だけではなく、一般層にも広くアプローチ。5月3日にはUCCコーヒー博物館(兵庫県神戸市)でも行われた。今後も継続的に開催を予定しており、「お客様の声を取り入れながら、より多くの人が気軽に参加できる楽しいイベントにしたい」(中井氏)としている。

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