エナジードリンクの多様化進む、自販機専用・ゼロ/機能性・コラボ・“携帯性”で各社展開

各社のエナジードリンク
各社のエナジードリンク

2025年は、主要各社がエナジードリンクの展開に注力しており、新商品投入のほか、ゲームやアニメ、音楽などとのコラボを進めている。エナジードリンク市場の動向について、キリンは「経年的に伸長し、20~40代まで幅広く浸透している」とし、アサヒは「販売数量が増加しており、『頑張りたい時に飲む』イメージが強い」と述べている。

こうした背景の下、朝や日中の飲用シーン拡大と機能性を求めるニーズが見られる。各社は、自販機専用、ゼロカロリー/機能性、携帯性、人気コンテンツとのコラボなどで生活者へのアプローチを強化している。

キリンは「メッツ ジ・エナジー」自販機専用×カフェイン+アルギニン

キリンビバレッジは10月7日、「キリン メッツ」から自販機専用の新作「キリン メッツ ジ・エナジー」を発売した。250ml缶、税別180円(税込参考194円)。カフェインとアルギニンを配合し、“キレのある爽快な刺激”と即効性を訴求している。デザインは、シックな黒の背景と黄色いエンブレムのコントラストが特徴。朝の仕事前や残業時など“切り替え”シーンを想定した。

アサヒ「レインストーム」ーゼロ/栄養機能の“ウェルネス系”

アサヒ飲料は8月19日から、ウェルネス系の新ブランド「レインストーム」を全国発売している。250ml缶/税別185円(税込参考200円)。ゼロkcal・ゼロシュガーで、ビタミンC・A・B6・ナイアシン・亜鉛を配合した栄養機能食品。植物由来カフェイン40mg/100mlを使用し、フレーバーはハーベストグレープ/グァバストロベリーの2種。米国で2023年誕生のブランドを日本導入し、アンバサダーにモデルのNikiさんを起用して浸透を図っている。

「レッドブル」限定デザイン缶&330mlアルミボトルで“携帯性”拡張

レッドブルは、9月上旬に「ストリートファイター6」とコラボした限定デザイン缶を発売。さらに9月30日にはキャップ付き「330ml アルミボトル」が再登場した(税別297円)。東京ゲームショウ2025で先行販売して話題を広げ、分割飲用や持ち運びの利便性を訴求した。

モンスターはeスポーツや音楽とのコラボ展開

モンスターエナジーはカルチャー施策を強化している。9月22日~10月27日にはeスポーツチーム「FENNEL」とのキャンペーンを展開し、対象商品購入者に限定グッズやイベント招待を提供。さらに9月にはロックバンド「The BONEZ」との企画を実施し、ミート&グリート付きチケットなどを用意。新商品投入に加え、ゲーム・音楽シーンでの接点を拡大している。

ZONe「チェンソーマン」コラボキャンペーン

ZONeは劇場版『チェンソーマン レゼ編』公開記念キャンペーンを9月1日~11月30日にかけて実施している。対象商品のQRコードを読み込み、ZONe MEMBERS PROGRAMで貯めたポイントで応募する。賞品はTシャツ、アクリルスタンド、さらに「ポチタのお香立て」など。人気アニメとの連動により、若年層とのブランド接点の強化を図っている。

媒体情報

食品産業新聞

時代をリードする食品の総合紙

食品産業新聞

食品・食料に関する事件、事故が発生するたびに、消費者の食品及び食品業界に対する安心・安全への関心が高っています。また、日本の人口減少が現実のものとなる一方、食品企業や食料制度のグローバル化は急ピッチで進んでいます。さらに環境問題は食料の生産、流通、加工、消費に密接に関連していくことでしょう。食品産業新聞ではこうした日々変化する食品業界の動きや、業界が直面する問題をタイムリーに取り上げ、詳細に報道するとともに、解説、提言を行っております。

創刊:
昭和26年(1951年)3月1日
発行:
昭和26年(1951年)3月1日
体裁:
ブランケット版 8~16ページ
主な読者:
食品メーカー、食品卸、食品量販店(スーパー、コンビニエンスストアなど)、商社、外食、行政機関など
発送:
東京、大阪の主要部は直配(当日朝配達)、その他地域は第3種郵便による配送
購読料:
3ヵ月=税込15,811円、6ヵ月=税込30,305円、1年=税込57,974円