「ヘルシア緑茶」リニューアルで“キリン”ロゴを前面に、製造・品質責任までキリンへ完全移管/キリンビバレッジ

従来の「ヘルシア緑茶」(左)と刷新後の「ヘルシア緑茶」(右)
従来の「ヘルシア緑茶」(左)と刷新後の「ヘルシア緑茶」(右)

キリンビバレッジは、特定保健用食品「ヘルシア緑茶」を10月7日から順次リニューアル発売した。花王からブランド譲受後、初めての刷新であり、パッケージデザインの変更と製造から販売までの体制の一本化を実施した。製品の品質訴求を高めるとともに、飲料としての親しみやすさを強化する狙いがある。

新デザインでは、これまで下部に小さく記されていた「KIRIN」のロゴに加え、カタカナの「キリン」にしてボトル正面に大きく配置。従来あった英字コピーや“α”の表記を削除し、シンプルで見やすく刷新した。キリンビバレッジマーケティング部の相原圭輔さんは、「機能性飲料である前に、まず“緑茶として手に取りやすくする”ことを意識した」と話す。

製造面では、2024年8月の譲渡時点で販売・物流を中心に移管されていた体制を改め、今回から製造・品質責任までキリンへ完全移管。ボトル裏面の販売者表記も花王からキリンに変更された。相原さんは、「これで真の意味で“キリンのヘルシア”として再出発できる」と語る。

中味や機能性表示は従来と同様で、「茶カテキン540mg配合」「内臓脂肪を減らすのを助ける」機能を継続する。相原さんは、「ヘルシアは、体脂肪ではなく内臓脂肪に焦点を当てている点が特徴であり、より多くの方にしっかり伝えていきたい。確かなエビデンスに基づくブランドの信頼を守っていきたい」と述べた。

この秋冬には、「歩く」など日常の行動と結び付けた店頭プロモーションを展開する。小売店では、エンド展開やPOPなどを通じて、棚での視認性向上と購買喚起を図る。同社は、機能性を伝えつつもサプリメント的な位置づけではなく、日常の飲用シーンで自然に手に取れる飲料として定着させたい考えだ。

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