池袋で「海ごみゼロ」キックオフ、全清飲・CGFも参加 街中清掃で資源循環を啓発
日本財団と環境省が推進する全国一斉清掃キャンペーン「海ごみゼロウィーク2026」のキックオフイベント「コスプレde海ごみゼロ大作戦2026 at 池袋」が5月30日、東京・池袋の東池袋中央公園周辺で開催された。コスプレ海ごみゼロ実行委員会が主催し、石原宏高環境大臣、高際みゆき豊島区長、全国清涼飲料連合会(全清飲)、ザ・コンシューマー・グッズ・フォーラム(CGF)、国土交通省、海上保安庁、企業・団体、コスプレイヤーらが参加した。

「海ごみゼロウィーク」は、海洋ごみ問題の認知向上と、海へのごみ流出削減を目的に、2019年から始まった全国規模の清掃キャンペーン。2026年は5月30日の「ごみゼロの日」から6月8日の「世界海洋デー」までを中心に、全国各地で清掃活動を展開する。海ごみの多くは、海で発生するものだけでなく、陸域で出たごみが風や河川を通じて海へ流れ込むものとされる。都市部での清掃活動も、海洋ごみの流出を防ぐ取り組みとして位置づけられている。
開催地を代表してあいさつした高際みゆき豊島区長は、海のない豊島区・池袋で同イベントを開催する意義に触れ、「都会で暮らす私たちだからこそ、海ごみゼロの意識を持つことが大切」と呼びかけた。豊島区では地域住民、企業、学生、区職員らが参加する環境浄化活動を進めており、高際区長は「コスプレイヤーこそが街をきれいにしてくれる」と、池袋のコスプレ文化と清掃活動の親和性にも言及した。

日本財団常務理事の海野光行氏は、海洋ごみについて「誰かが海でごみを捨てているわけではなく、多くは陸や街から流れ出ている」と説明した。マイクロプラスチックやナノプラスチックの問題にも触れ、海洋ごみ問題を正しく理解し、行動につなげる必要性を強調した。また、コスプレイヤーによるSNS発信力にも期待を示し、池袋から全国に向けて海ごみゼロの取り組みを広げたい考えを示した。
多くのコスプレイヤーが参加 「海ごみゼロウィーク2026」のキックオフイベント「コスプレde海ごみゼロ大作戦2026 at 池袋」の様子の画像はこちら
出発前には、参加企業・団体による「海ごみゼロ宣言」も行われた。全清飲の森本真治専務理事は、「ペットボトルはごみではなく資源」と強調した。使用済みペットボトルをきれいに出せば、再びペットボトルに生まれ変わる「ボトルtoボトル」につながると説明。石油由来原料の新規使用を抑え、CO2削減にも効果があるとして、資源循環への理解を求めた。

全清飲からは、会員企業関係者や家族を含めて47人が参加した。森本専務理事は取材に対し、海ごみについて「街中で発生したごみが川を通じて海に流れていく。発生源である街中での取り組みが大事だ」と説明した。その上で、「ペットボトルはポイ捨てせず、きれいに分別排出してリサイクルすれば、再びペットボトルに戻る。ペットボトルはごみではなく資源であることを伝えたい」と述べた。
全清飲ではこれまでも、湘南や広島などで海ごみゼロ関連の活動に参加してきた。森本専務理事は「清涼飲料業界の人間として、しっかり役割を果たしていこうという意識がある」とし、業界関係者が清掃活動に参加する意義を語った。

CGFはブースを出展し、外出先で出たごみや資源を家庭に持ち帰る行動を提案した。CGFのメンバーであるネスレ日本執行役員の嘉納未來氏は出展の狙いについて、「清掃活動の、もう一歩、二歩先の行動として、街にごみがないようにするため、自分たちが外で出したごみを資源に変えるためにも、家に持ち帰る行動を呼びかけたい」と説明した。

ブースでは「いっしょにカエロ」を合言葉に、外出先で出たごみや資源を家庭に持ち帰る、マイバッグならぬ“マイ資源バッグ”として「カエロバッグ」を紹介。来場者に環境意識や行動に関するアンケートを実施し、回答者にカエロバッグを配布した。嘉納氏は、環境意識が高く、自分がお世話になっている街や撮影場所をきれいにし、自分が来た時よりもきれいにする意識があるコスプレイヤーさんの意識や行動、その発信力にも期待を示した。

CGF関係者からは、飲料業界ではリサイクルボックスに投入される容器の品質が課題の一つになっているとの指摘もあった。ごみや資源を持ち帰る習慣が広がれば、より良い形でリサイクルが回る可能性があるとして、新しい生活習慣づくりの重要性を強調した。
参加者はその後、池袋周辺で清掃活動を行い、都市部のごみを海へ流出させないことや、使用済み容器を資源として循環させることの重要性を発信した。







