イオン「タスマニアビーフ」誕生50周年を記念、2024年に約50品目の新商品、「牛タン」「ローストビーフ チョップドカット」「生ハンバーグ」など順次発売、ブラックアンガス血統100%、島内産の穀物で肥育

イオン 「タスマニアビーフ」誕生50周年
イオン 「タスマニアビーフ」誕生50周年

イオンは4月15日、オーストラリアのタスマニア島で「タスマニアビーフ」の肥育を始めてから50周年を迎えることを記念し、アニバーサリーイヤーとなる今年に約50品目の新商品を順次発売すると発表した。

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イオンは、牛肉の輸入が制限されていた1974年当時に、「お客さまにおいしい牛肉をお手頃価格で届けたい」と考え、タスマニア島が日本向けの肉牛肥育に最適であると判断。タスマニア島で牧場経営を開始した。オーストラリア大陸の南東約240kmに位置するタスマニア島は、島内への動物・植物・飼料などの持ち込みが厳しく制限されており、豊かな自然を有する。

イオン タスマニアビーフ 50年の歴史
イオン タスマニアビーフ 50年の歴史

牧場設立当初から安全性とおいしさにこだわり続け、タスマニアビーフの「安全・安心のこだわり」として 〈1〉成長ホルモン剤を使わない〈2〉抗生物質を使わない〈3〉遺伝子組み換え飼料は使わない〈4〉肉骨粉を飼料として与えない――ことを徹底している。なお、感染症予防のためのワクチンは投与している。

50周年のアニバーサリーイヤーとなる今年は、タスマニアビーフのおいしさをより多くの人に届けるため、調理しやすい形状にカットした精肉や下ごしらえ済みの商品、加工品など、約50品目の新商品を順次発売するという。イオンでは、直営牧場から牛を一頭丸ごと仕入れることができるため、ランプやヒレ、タンやテールなどさまざまな部位を使って商品化できることも強み。

タスマニアビーフは、ブラックアンガスの血統100%の牛を素牛としているほか、タスマニア島内産の穀物での肥育し、ストレスを与えない肥育環境を整備している。肉本来の旨みを堪能できる食べ応え、きめ細かな肉質、ジューシーさを併せ持つ赤身が特徴。

〈タスマニアビーフ50周年アニバーサリーイヤー 新商品の一例〉

各価格は本体価格。店舗により品揃えが異なる場合、また取り扱いがない場合がある。

「グリーンアイナチュラル タスマニアビーフ 牛タンかたまり」価格は100gあたり798円。2月発売。タスマニアビーフの希少部位「タン」のおいしさを存分に味わえる豪快なかたまり肉。やわらかい部分のみを使用している。

「グリーンアイナチュラル タスマニアビーフ手仕込みローストビーフ チョップドカット」110g、ソース20g980円。5月発売予定。オリジナルスパイスを擦り込み、低温でじっくり調理した。タスマニアビーフの赤身肉を使用し、ダイス状にカットすることで肉のうまみと肉感を味わえる。

「タスマニアビーフ 生ハンバーグ」220g(110g×2)、100gあたり248円。2月発売。タスマニアビーフを70%以上使用し、塩・胡椒・ナツメグのシンプルな味付けで、肉感たっぷりのハンバーグ。

イオン 左から「牛タンかたまり」「手仕込みローストビーフ チョップドカット」「生ハンバーグ」
イオン 左から「牛タンかたまり」「手仕込みローストビーフ チョップドカット」「生ハンバーグ」

「タスマニアビーフ 生ミートボール(プレーン)」160g(20g×8)、100gあたり248円。2月発売。タスマニアビーフを70%以上使用し、塩・胡椒・ナツメグのシンプルな味付け。煮込み料理などに使いやすく、子どもにも食べやすいサイズのミートボール。

「タスマニアビーフ味付プルコギ用(テールブイヨン入り)」300g598円。4月発売予定。赤身と脂身のバランスが良いバラを1.3mmの厚さでスライスし、数種類の果物とタスマニアビーフのテールブイヨンを加えたタレに漬け込んだ。梨のピューレを後掛けすることでタスマニアビーフの奥深い味わいとすっきりとした甘みが特徴のプルコギ。

「タスマニアビーフ コーンドビーフ」50g498円。8月発売予定。タスマニアビーフの塩漬けスライス。赤身が多く、ゼラチン質を多く含んでいる部位を使用することで、ほどよい食感とタスマニアビーフ独自の赤身のおいしさを味わえる。

「タスマニアビーフ ロールマッシュポテト」470g980円、210g500円。9月発売予定。タスマニアでも昔ながらの家庭料理として楽しまれているドイツの家庭料理リンダー・ローラーデン(牛肉のロール煮込み)を再現。1.1mmのうす切りにしたタスマニアビーフでマッシュポテトをミルフィーユ状に包んだ。ブラウンルーを使用したコク深い味わいのデミグラスソースをセットしている。

イオン 左から「生ミートボール(プレーン)」「味付プルコギ用」「コーンドビーフ」「ロールマッシュポテト」
イオン 左から「生ミートボール(プレーン)」「味付プルコギ用」「コーンドビーフ」「ロールマッシュポテト」

〈タスマニアビーフ次の50年〉

イオンは、タスマニアビーフを次の50年につなぐため、自然環境や持続可能性に配慮した肥育を推進するとしている。これまでも実施してきた広大な牧場での肥育、肥育後期用の屋根付き畜舎整備などで、牛のストレス軽減に努めるなどの対応や、地域の食肉加工工場で規格外となった栄養価の高いジャガイモを飼料に活用し、食品廃棄の削減に貢献するなど、地域循環型にいっそうこだわった取り組みを行うとしている。

◆直営牧場

直営牧場の社名は「タスマニアフィードロット(Tasmania Feedlot Pty. Ltd.)」。飼育頭数は、約9,000頭(2024年3月時点)。面積は2,500ha。

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昭和26年(1951年)3月1日
発行:
昭和26年(1951年)3月1日
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