【新店レポート】「コープ川口西店」“献立が思い浮かぶ”売場に注力、産直や時短ニーズにも対応/コープみらい

「コープ川口西店」外観
「コープ川口西店」外観

生活協同組合コープみらいは7月1日、埼玉県川口市に「コープ川口西店」をオープンした。産直野菜の売場提案や調理の手間が少ない鮮魚、ライフスタイル別の惣菜展開など、地域にねざした売場で“献立がすぐ思い浮かぶ”買い物体験を提案する。

同店舗はJR川口駅西口から徒歩10分、住宅街に位置し、生活利便性を高めるため、1階にドラッグストア、2階にヘアカット・クリーニングのテナントを併設。地域に根差した快適なショッピング環境を提供する。

オープンにともない、コープみらいの店舗数は埼玉県40店舗(スーパーマーケット25店、ミニコープ15店)、東京・千葉と合計で126店舗(スーパーマーケット73店、ミニコープ53店)になる。

オープニングセレモニー、(左から)井出亮店長、熊﨑代表理事理事長、町会長、福間敬子委員長
オープニングセレモニー、(左から)井出亮店長、熊﨑代表理事理事長、町会長、福間敬子委員長

オープニングセレモニーが行われ、熊﨑伸代表理事長は「川口市にこの大きさの店舗は念願。皆様のたくさんのご来店とお声で育てて頂きたい」と期待を語った。また川口市の奥ノ木信夫市長もあいさつした。

ストアコンセプトは、「美味しいものが買えるお店、美味しさの訳が伝わるお店」・「安心が見える、伝わるお店」・「品質と価格で地域一番のお店」・「コープのお店に来れば、きっと何かがあると思える楽しいお店」。

農産では、季節ごとに日本全国の産直産地をリレーしながら、旬の野菜・果物を取り入れた季節感あふれる売場を展開。レシピ提案や料理アイデアの掲示により、献立がすぐに思い浮かぶ買いやすさを実現し、また産地の生産者を応援するためのふぞろい規格商品も取り扱う。

水産では、忙しい日常でも手軽に魚を楽しめるよう、刺身や寿司、惣菜などの即食商品を展開。店内加工による魚屋の惣菜は、調理の手間なく食卓を豊かにする品揃えで、魚を食べる機会を身近に提案する。鮮魚では一手間を加えた骨取りや小切れで調理がしやすく、食べやすい商品の品揃えとなっている。

精肉売り場
精肉売り場

畜産では、コープが指定した産直肉を中心に、地域のくらしに寄り添う品揃えとして、メニュー提案や関連商品を通じた選びやすい売場を展開する。豚肉のジャンボパックや鶏肉を中心にノントレー商品を取扱い、利便性を高める。店内で加工したローストビーフやおつまみ商材を取り入れ、多様な楽しみ方を提案する。

総菜売り場
総菜売り場

惣菜は、平日・週末、午前・午後といった時間帯ごとに最適な商品を展開し、アクティブシニアや子育てファミリーなど主力層のライフスタイルに応じた売場づくりを実現する。「おはぎ」「手作りおにぎり」「魚惣菜」「玉子焼き」などの惣菜も導入する。

ベーカリー売り場
ベーカリー売り場

ベーカリーでは、昼食需要に「バーガー」「カツサンド」、夕方は「ピッツァ」の品ぞろえを強化し、多品目・SKU展開により品ぞろえに深みを持たせ専門性を高める。

日配はコープ商品を中心に、健康志向や即食ニーズに応える商品を拡充。冷凍食品や宅配人気商品、外食監修商品など話題性ある商品も配置し、ファン層の拡大を図る。

グロサリーでは、コープ商品を中心とし、子育て世帯からシニア層まで幅広い客層の生活に寄り添った売場構成を実現。子育て世帯には冷凍乳幼児向け商材とあわせてベビー向け商材の併売、シニア世代には調味料・スパイスを生鮮部門の売り場前に配置し買いやすい売り場とした。また需要の高まりつつある防災商品コーナーを充実させ、手土産コーナーでは「幸煎餅」の取り扱いを行う。

利便性向上のため、フルセルフレジと有人レジを併設、サービスカウンターでは「宅急便」や「CO・OP共済」の受付も行う。ATM、純水機、炭酸水販売機も設置。

なお、売り場面積は478坪で年商17億円を計画する。取り扱いアイテム数は合計1万2,216SKU、内訳は畜産300(売上構成比計画11%)、農産420(同18%)、水産325(同9.5%)、惣菜185(同10%)、ベーカリー65(同3%)、日配2776(同23.6%)、酒含む一般食品8145(同24.9%)、生活用品2150(同4%)を予定する。

【店舗概要】
住所=埼玉県川口市川口5丁目11番2号
ア ク セ ス=JR川口駅 徒歩10分
営 業 時 間=9:00~22:00
定 休 日=1月1日・2日
駐車場/駐輪場=84台/124台(計画)
テ ナ ン ト=スギ薬局ほか

媒体情報

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創刊:
昭和26年(1951年)3月1日
発行:
昭和26年(1951年)3月1日
体裁:
ブランケット版 8~16ページ
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